TFCC損傷

TFCC損傷とは

TFCC損傷とは、手首の小指側にある「三角線維軟骨複合体（Triangular Fibrocartilage Complex）」と呼ばれる軟骨と靭帯の集まりが損傷した状態です。この部位は手首の安定性を保ち、スムーズな回転運動を可能にする重要な役割を担っています。

日本では手関節の障害全体として成人の約10〜15%が何らかの手首の痛みを経験しているとされています。特に野球やテニス、ゴルフなどのスポーツ選手や、パソコン作業が多いデスクワーカー、手作業を頻繁に行う職業の方々に多く見られます。近年ではスマートフォンの普及により若年層での発症も増加傾向にあります。

当院にも、テニスやバドミントン、ゴルフ、ウェイトトレーニング、楽器の演奏などで傷めて、しばらく安静にしてもよくならず、病院でもなかなか診断がつかずに最終的にMRIや関節造影でTFCC損傷と言われた方や、尺骨突き上げ症候群と言われ、手術しようか悩まれて来院される方などが多いです。

TFCC損傷を放置すると、初期は動作時のみの痛みだったものが、次第に安静時にも痛みを感じるようになります。日常生活での不便さが増し、ペットボトルのキャップを開けるといった単純な動作も困難になることがあります。

手首の痛みをかばうために、手の指や肘、肩にも負担がかかって別の部位にも痛みが出てきたり、痛みや、やりたいことができないストレス、いつ治るのかという不安から自律神経が交感神経優位になり、睡眠や休憩時の回復が十分にできずに治癒が遅れるという悪循環に陥ることも多いです。

TFCC損傷の原因

開院以来、当院にはTFCC損傷を含め、手首の痛みでお困りの方が多数来院されています。

これまでの検査結果、施術経験からはっきりと言えるのは、TFCC損傷の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているということです。

TFCC損傷の原因として、次のようなものが挙げられます。

TFCC損傷はこういった様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

特にスポーツ選手やデスクワーカーなど、手首を頻繁に使用する方は、気づかないうちに損傷が進行していることがあります。また、年齢とともに軟骨や靭帯が自然に劣化することで、日常的な動作でも損傷しやすくなります。

お一人お一人の原因が異なるからこそ、改善のためには詳しい状況の把握と検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦めるのは早いです。一人で抱え込まず、TFCC損傷の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

TFCC損傷に対して、病院では次のような治療が一般的です。

保存療法（安静・固定）

長期間（3〜4ヶ月程度）の安静が必要となり、日常生活やスポーツ活動に大きな制限がかかります。また、完全に治癒しないまま活動を再開すると再発リスクが高まります。

薬物療法・ステロイド注射

長期間の服用は胃腸障害や肝機能障害などの副作用リスクがあります。また、痛みを一時的に抑えるだけで根本的な治療にはならないため、薬に依存してしまう可能性があります。

ステロイド注射の効果は一時的で、繰り返し注射を行うと軟骨や靭帯の劣化を促進する可能性があります。また、感染リスクも僅かながら存在します。

手術療法

全ての症例で良好な結果が得られるわけではなく、術後のリハビリに長期間（4〜6ヶ月）を要します。また、手術部位の痛みや感染、神経損傷などの合併症リスクがあります。

TFCC損傷を改善するために

まずはお話をじっくりお聴きして、あなたのTFCC損傷の原因を、各種検査を通して明らかにしていきます。原因を取り違えていると、一時的に改善を感じたとしても、根本的な解決にはならないからです。

当院は、痛みのある手首だけでなく、手の指、手根骨、肘、肩をはじめ全身の動きと連動性なども含めて検査し、神経伝達、血流という体の機能そのものを高める施術をします。

そして体が楽になり、心にも余裕ができたところで、生活習慣改善と脳の働きの改善を一緒に進めていくことで、生涯通しての生活の質の向上と、あなたの「こうなりたい」の実現を目指します。

当院の特徴

15年以上の施術経験を持ち、TFCC損傷の改善を得意とする施術者が、初回検査から毎回の施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

TFCC損傷の改善には、症状のある部位だけでなく全身を広く視て、過去の経過から未来の姿まで、長期的に捉える視点が重要です。

だからこそ、身体の細かい変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は初回の検査から毎回の施術まで、専属の施術者が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。どうぞ安心して、私たちにお任せください。

TFCC損傷に関するQ&A

TFCC損傷は自然に治りますか？

軽度の損傷であれば、適切な安静と固定により自然治癒する可能性はありますが、中等度以上の損傷では専門的な治療が必要になることが多いです。当院では症状に合わせた手首の安定化と負担軽減のアプローチで回復をサポートします。中等度以上の損傷では専門的な治療との併用をお勧めしています。

TFCC損傷がある人がやってはいけないことは？

手首に負担をかける動作（重いものを持つ、手をついて体重をかける、手首をひねる動作）は避けるべきです。当院では日常生活での動作の工夫や、痛みを悪化させない生活習慣のアドバイスも行っています。無理に痛みを我慢して活動を続けることは、症状を悪化させる原因になりますので注意が必要です。

TFCC損傷はどの診療科を受診すべきですか？

整形外科が基本ですが、手専門の外科や、スポーツ選手の場合はスポーツ整形外科やスポーツ医学科の専門医を受診するとより適切な治療を受けられる可能性があります。当院では病院での治療を受けても良くならない方や、併用してより早く回復したい方、手術の前にできることを試したいという方をサポートしています。

TFCC損傷と腱鞘炎は違いますか？

TFCC損傷は、手首の小指側に痛みが出ますが、腱鞘炎は手首の親指側や、指に痛みや腫れ、ひっかかりなどの症状が出ます。痛みの出る動きも、原因箇所も違うため、何が原因でどうやって痛みが出ているかを見極めて対処することが必要です。

TFCC損傷にサポーターやテーピングは有効ですか？

手をついた、ひねったなどで傷めて軽傷の場合は、サポーターやテーピングで固定することで自然治癒する可能性もあります。また、仕事や家事、育児などでどうしても手首に負担がかかるときは、サポーターやテーピングで負担を和らげる使い方もいいと思います。しばらく安静にしても痛みが変わらない場合は、そのままでは治らない可能性が高いため、早めに専門家のサポートを受けることをお勧めします。

TFCC損傷に苦しめられていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

全身バランスと自律神経を整える当院の施術とTFCC損傷は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

TFCC損傷は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早く、楽に過ごせるようになります。知識と経験のある私たちに、ぜひお任せください。