
院長:飯田お気軽にご相談ください!
お子さんが「体がだるい」「疲れて何もできない」と毎朝つらそうにしているのに、どう助けてあげたらいいか分からず、もどかしい思いをされていませんか。
起立性調節障害による強い倦怠感は、怠けや気合の問題ではなく、自律神経という体の仕組みが乱れることで起きています。それを知らないまま対応を続けると、回復がどんどん遠のいてしまうこともあるんです。


このページでは、倦怠感がなかなか抜けない本当の理由と、今日からできる関わり方のヒントをお伝えします。ぜひ最後まで読んでみてください。


親御さんが「子どものだるさをどう受け止めればいいか分からない」と涙をこらえながら話してくださることは珍しくありません。まず正しく知ることが、回復への最初の一歩だと私は思っています
起立性調節障害の倦怠感は、普通の疲れとは根本的に異なります。一晩寝ても全身が鉛のように重いまま、起き上がろうとすると頭がぼんやりして気持ちが悪い。そんな症状が毎朝繰り返されるのは、本人の意志とは全く関係のないところで体が悲鳴を上げているからです。
「昨日の夜はあんなに元気だったのに」と感じたことはないでしょうか。実はこの「午前中に症状が強く、夕方以降は動ける」というパターンこそが、起立性調節障害の特徴的な表れ方です。
私たちの体は、朝に目覚めると同時に自律神経の交感神経が働いて血圧と血流を活動レベルまで引き上げます。ところが起立性調節障害では、この切り替えがうまくいきません。
血圧が上がらないまま体を起こそうとすると、脳をはじめ全身の臓器に血液が行き届かなくなります。その結果として現れるのが、「体が動かせないほどの強い倦怠感」です。これは気合や根性でどうにかなるものではなく、体が「まだ動けない」と本気でサインを出している状態なのです。
夕方以降に動けるようになるのも、時間が経つにつれて血圧が自然に安定してくるため。体が不真面目なのではなく、午前中だけ機能がうまく働かないという、れっきとした体の問題です。
倦怠感がなかなか回復しないもう一つの理由として、精神的な消耗があります。学校を休むことへの罪悪感、「怠けていると思われているのでは」という不安、友人関係への心配。これらのストレスが重なることで、自律神経はさらに乱れやすくなります。
まじめで責任感の強い子どもほど、「みんなは行けているのに自分だけなぜ」と自分を責め続けます。その自責の繰り返しが回復を遅らせる大きな要因になっていることを、ぜひ知っておいていただきたいと思います。


当院には起立性調節障害のお子さんを連れて、長い期間悩み続けた末にご来院される方が多くいます。話を聞いていると、回復が遅れてしまうケースには共通したパターンがあることに気づきます。
親御さんの多くは、最初は「気合が足りないのでは」と感じます。それは当然の感覚です。しかし起立性調節障害の朝の体の状態は、健康な大人が血圧を急激に下げた状態に近いとも言われています。その状態で「早く起きなさい」と叱り続けることは、効果がないばかりか、お子さんの心に深い傷を残すことになりかねません。
「かわいそうだから」と一日中寝かせておくことも、実は回復を遠ざけます。動かない時間が続くと筋力が落ち、起立時の血圧調整がさらに難しくなるからです。動ける夕方や夜に少し体を動かすこと、外の空気を吸うことは、意外なほど大切な回復への一歩になります。
「友達関係が原因かもしれない」「スマホを取り上げれば治るのでは」と、一つの原因を特定しようとする方も多いです。しかし実際には、急激な成長による栄養消費、睡眠リズムの乱れ、運動不足、ストレスの蓄積など、複数の要因が複雑に重なり合って症状が出ていることがほとんどです。一つを取り除いても改善が見えないのは、そのためです。
専門的なサポートと並行して、日常生活の中で取り組めることもあります。特別なことではありませんが、継続することで体の回復を後押しします。
血液の量を増やして血圧を保つために、水分と塩分の摂取はとても重要です。1日1.5〜2リットルを目安に水を飲む習慣をつけましょう。また、朝食をしっかり食べることで血糖値を安定させることも、午前中の倦怠感の軽減につながります。
朝の声かけは、命令口調ではなく穏やかに。カーテンを開けて光を取り入れ、「今8時だよ」と時間を伝える程度にとどめましょう。反応がなければ30分後にまた声をかける。感情的にならずに淡々と続けることが、お子さんの精神的な安定にもつながります。


学校を休んだ日に外出させることに抵抗を感じる親御さんも多いですが、体力を維持して夜の睡眠の質を上げるためにも、動ける時間帯に体を動かすことは非常に大切です。近所の散歩程度でも、外の空気を吸うだけでも、体と心のリズムを整える効果があります。
タンパク質と鉄分をしっかり摂ることを意識してください。成長期の体は栄養の消費が激しく、食事から十分に補えていないと自律神経の機能を支えることが難しくなります。糖質のとりすぎや甘いジュースは血糖値を乱高下させるため、できるだけ避けることをおすすめします。
倦怠感や疲れやすさは、見た目では分かりません。だからこそ「もう少し様子を見よう」と判断が遅れがちです。しかし、この症状は早めに対処するほど改善も早くなる傾向があります。
当院では姿勢分析や自律神経測定など5種類以上の検査を行い、体の状態を数値で可視化した上で施術の方針をお伝えしています。「検査してみたら、思っていた以上に自律神経が疲弊していた」と驚かれる方も少なくありません。数値として見えることで、お子さん自身も自分の体の状態を理解しやすくなり、回復へのモチベーションにもつながります。
病院では主に昇圧剤の処方と生活習慣の指導が行われます。薬で血圧を上げることは一時的な助けになりますが、なぜ血圧が上がらないのか、自律神経の乱れの根本にある原因には、薬だけでは届かないことがあります。また生活習慣の改善は、本人と家族の継続的な努力が必要なため、一人で取り組むには限界があります。
体の骨格や筋バランスを整え、神経の伝達機能そのものを高めることで、自律神経が本来の力を取り戻せるようサポートする。それが当院の施術の考え方です。複数の原因を同時に整理していくからこそ、病院での治療と組み合わせることで、より早い回復が期待できます。


当院にお越しいただいた方の中には、長い間倦怠感と向き合い続けた末に来院された方も多くいます。施術を重ねる中で、少しずつ、でも確かに変化していく様子を一緒に見てきました。
朝起きて動けるまでの時間が少しずつ早くなった、学校に行ける日が増えた、体が楽になって気持ちも明るくなってきた、修学旅行に参加できた、進級が無事にできた。そういった言葉をいただくたびに、この仕事をしていてよかったと感じます。完全に回復できていなくても、前向きに歩き出せた方もたくさんいます。
起立性調節障害で悩んでいるのは、お子さんだけではありません。毎朝どう接したらいいか分からず、仕事に行きながら不安を抱え続けている親御さんも、同じくらいつらい思いをされています。
「これは本人のせいでも、育て方のせいでもない。体の機能の問題だ」という事実を、検査の数値も含めてきちんと理解できると、家族全体が少し楽になります。そしてその理解があってこそ、お子さんへの正しいサポートができるようになるんです。
私自身も会社員時代に、体の不調を気合で乗り越えようとして悪化させた経験があります。あのとき、もっと早く誰かに頼れていたら、と今でも思います。だからこそ、一人で抱え込まずに相談してほしいという気持ちが、誰よりも強いかもしれません。
お子さんのだるさや疲れやすさ、何もできない状態が続いているなら、どうかひとりで悩まないでください。体が持っている治る力は、想像以上に大きいです。適切なサポートを受ければ、今の状態から必ず変われます。いつでも、まずは気軽にお声がけいただければと思います。
旗の台整体院 院長 飯田直毅


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