ロコモティブシンドローム

ロコモティブシンドロームとは

ロコモティブシンドローム（ロコモ）とは、骨や関節、筋肉、靭帯、神経などの「運動器」の機能が低下することで、立つ・歩くなどの移動能力が衰えた状態のことです。日本整形外科学会が2007年に提唱した概念で、放置すると日常生活に支障をきたし、将来的に介護が必要となるリスクが高まります。

ロコモティブシンドロームの国内の推計患者数は、予備軍を含めて約4,700万人にも上ります。特に注目すべきは、要介護になる原因の第3位が「骨折・転倒」、要支援になる原因の第1位が「関節疾患」、第2位が「高齢による衰弱」、第3位が「転倒・骨折」となっており、これらはすべてロコモティブシンドロームと深く関連しています。

当院にも、運動器の衰えを感じながら、自分のことは自分でやりたい、家族には迷惑をかけずに元気に過ごしたいという方が、多く来院されています。

ロコモティブシンドロームを放置すると、運動器の機能低下により日常生活での動作が制限されていきます。動くことが辛くなると、自然と活動量が減少してしまいます。すると、さらに筋力や骨密度が低下し、運動器の機能がさらに衰えるという悪循環に陥ります。

転倒や骨折のリスクが高まり、特に高齢者の場合は骨折により長期臥床を強いられると、認知症発症リスクも高まることが分かっています。このような「ロコモスパイラル」と呼ばれる負の連鎖に陥ると、自立した生活が困難になり、生活の質が著しく低下します。

最終的には要介護・寝たきり状態になる可能性が高まり、自分らしい生活を送ることが難しくなります。早期発見と適切な対策が、この悪循環を断ち切るために非常に重要です。

ロコモティブシンドロームの原因

開院以来、当院にはロコモティブシンドロームでお困りの方が多数来院されています。

これまでの検査結果、施術経験からはっきりと言えるのは、ロコモティブシンドロームの原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているということです。

ロコモティブシンドロームの原因として、次のようなものが挙げられます。

ロコモティブシンドロームはこういった様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の要因が積み重なり、身体の持つ治癒力の限界を超えることで、ロコモティブシンドロームの症状が現れることになります。

お一人お一人の原因が異なるからこそ、改善のためには詳しい状況の把握と検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦めるのは早いです。一人で抱え込まず、ロコモティブシンドロームの改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

ロコモティブシンドロームに対して、病院では次のような治療が一般的です。

運動療法

効果を得るには継続が必要で、適切な負荷や方法を守らないと症状が悪化する可能性があります。専門家の指導なしでは効果的なトレーニングが難しいことも少なくありません。

薬物療法

長期服用による副作用のリスクがあり、根本的な解決にはならないことが多いです。一時的な痛みの緩和にとどまり、運動器の機能改善には直接つながりません。

物理療法

一時的な症状緩和にとどまり、根本的な機能改善には限界があります。施設に通う必要があり、継続的な通院が負担になることもあります。

ロコモティブシンドロームを改善するために

まずはお話をじっくりお聴きして、あなたのロコモティブシンドロームの原因を、各種検査を通して明らかにしていきます。原因を取り違えていると、一時的に改善を感じたとしても、根本的な解決にはならないからです。

当院は、症状のある部位だけでなく、自律神経の状態や、全身の動きと連動性なども含めて検査し、神経伝達、血流という体の機能そのものを高める施術をします。

そして体が楽になり、心にも余裕ができたところで、生活習慣改善と脳の働きの改善を一緒に進めていくことで、生涯通しての生活の質の向上と、あなたの「こうなりたい」の実現を目指します。

当院の特徴

15年以上の施術経験を持ち、ロコモティブシンドロームの改善を得意とする施術者が、初回検査から毎回の施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

ロコモティブシンドロームの改善には、症状のある部位だけでなく全身を広く視て、過去の経過から未来の姿まで、長期的に捉える視点が重要です。

だからこそ、身体の細かい変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は初回の検査から毎回の施術まで、専属の施術者が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。どうぞ安心して、私たちにお任せください。

ロコモティブシンドロームに関するQ&A

ロコモティブシンドロームは自然に治りますか？

残念ながら自然に治ることはほとんどありません。ロコモは運動器の機能低下が原因なので、適切な運動療法や生活習慣の改善を継続的に行うことが必要です。早期発見・早期対策が重要で、放置すると症状が進行し、日常生活に支障をきたす可能性が高まります。

ロコモティブシンドロームの人がやってはいけないことは？

過度な安静や運動不足は避けるべきです。また、無理な運動や関節に負担をかけすぎる動作も症状を悪化させる恐れがあります。肥満も関節への負担を増やすため注意が必要です。自分の状態に合わない運動は控え、専門家の指導のもとで適切な運動を行いましょう。

ロコモティブシンドロームはどの診療科を受診すべきですか？

整形外科を受診するのが一般的です。整形外科では運動器の専門的な診断と治療が可能です。症状によっては、リハビリテーション科や老年内科などの受診も検討できます。当院では施術により身体を楽にして、重心バランスなどを整えた上で、お一人にお一人に合わせた運動や身体の使い方をアドバイスしています。

ロコモティブシンドロームは何歳から気をつければいいですか？

40歳を過ぎると1歳ごとにロコモになる危険度が高まるという研究結果があります。しかし予防は若いうちから始めるのが理想的です。特に働き盛りの中年期は仕事中心の生活で運動習慣が減りがちなので注意が必要です。日常生活に運動を取り入れる習慣づくりが大切です。

痛みがなくてもロコモティブシンドロームになっている可能性はありますか？

はい、可能性はあります。初期段階では痛みを感じないこともあります。つまずきやすくなった、階段の上り下りが辛くなった、立ち上がりに時間がかかるなどの症状に気づいたら、痛みがなくてもロコモの可能性があります。定期的なセルフチェックをお勧めします。

ロコモティブシンドロームに苦しめられていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

全身バランスと自律神経を整える当院の施術とロコモティブシンドロームは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

ロコモティブシンドロームは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早く、楽に過ごせるようになります。知識と経験のある私たちに、ぜひお任せください。