インピンジメント症候群

インピンジメント症候群とは

インピンジメント症候群とは、肩を動かす際に肩の中の腱や滑液包が骨と骨の間で挟まれたり、こすれたりして炎症を起こす状態です。「インピンジメント」は「衝突」という意味で、肩の中で組織同士が衝突することで痛みが生じます。

腕を上げていくと、腕の上腕骨と肩甲骨の衝突が起こる60度～120度の範囲で痛みが出るのが特長で、肩の痛みを訴える人の約20〜30％がインピンジメント症候群に該当すると考えられています。特に中高年の運動習慣のある人やデスクワークが多い人に発症しやすい傾向があります。

最近ではメジャーリーガーの佐々木朗希投手が診断されたことで話題になりましたが、当院にも、野球や水泳、筋力トレーニングなどで痛みが出始め、整形外科でインピンジメント症候群と診断された方などが、病院のアプローチ以外でも改善できないかと来院されています。

インピンジメント症候群を放置して無理に使い続けると、炎症と摩耗が進み、腱板が部分的または完全に断裂する「腱板断裂」に進行する恐れがあります。慢性的な痛みにより日常生活の質が著しく低下し、洋服の着脱や髪を洗うといった基本的な動作さえ困難になります。

痛みのために動かす機会が減り、筋力低下が進行すると、肩の機能障害がさらに悪化し、夜間痛が悪化して睡眠障害や慢性的な疲労感につながることも少なくないため、早めの対処が重要です。

インピンジメント症候群の原因

開院以来、当院にはインピンジメント症候群や肩の痛みでお困りの方が多数来院されています。

これまでの検査結果、施術経験からはっきりと言えるのは、インピンジメント症候群の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているということです。

インピンジメント症候群の原因として、次のようなものが挙げられます。

インピンジメント症候群はこういった様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の要因が積み重なり、肩関節への負荷が蓄積することで、インピンジメント症候群の症状が現れることになります。

お一人お一人の原因が異なるからこそ、改善のためには詳しい状況の把握と検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦めるのは早いです。一人で抱え込まず、インピンジメント症候群の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

インピンジメント症候群に対して、病院では次のような治療が一般的です。

安静と炎症の抑制

一時的な痛みの緩和は得られますが、根本的な原因解決にはならず、長期使用による副作用のリスクもあります。

ステロイド注射

即効性はありますが、効果は一時的で、頻回の注射は腱の弱体化を招く可能性があります。

物理療法

単独では効果が限定的で、根本的な動作パターンの改善がなければ再発しやすいです。

リハビリテーション

効果を実感するまでに時間がかかり、適切な指導がなければ効果が出にくいことがあります。

インピンジメント症候群を改善するために

まずはお話をじっくりお聴きして、あなたのインピンジメント症候群の原因を、各種検査を通して明らかにしていきます。原因を取り違えていると、一時的に改善を感じたとしても、根本的な解決にはならないからです。

当院は、症状のある肩だけでなく、肘、手首、胸郭をはじめ全身の動きと連動性なども含めて検査し、神経伝達、血流という体の機能そのものを高める施術をします。

そして体が楽になり、心にも余裕ができたところで、生活習慣改善と脳の働きの改善を一緒に進めていくことで、生涯通しての生活の質の向上と、あなたの「こうなりたい」の実現を目指します。

当院の特徴

15年以上の施術経験を持ち、インピンジメント症候群の改善を得意とする施術者が、初回検査から毎回の施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

インピンジメント症候群の改善には、症状のある部位だけでなく全身を広く視て、過去の経過から未来の姿まで、長期的に捉える視点が重要です。

だからこそ、身体の細かい変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は初回の検査から毎回の施術まで、専属の施術者が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。どうぞ安心して、私たちにお任せください。

インピンジメント症候群に関するQ&A

インピンジメント症候群は自然に治りますか？

初期段階なら自然治癒の可能性もありますが、多くの場合は適切な対処が必要です。放置すると慢性化し、腱板断裂などの深刻な状態に進行することもあります。早期のストレッチと負荷軽減が鍵となりますので、症状を感じたらできるだけ早く専門家に相談しましょう。

インピンジメント症候群がある人がやってはいけないことは？

頭上動作や重い物の持ち上げ、首の後ろで腕を動かす動作は炎症を悪化させる原因となります。痛みを感じる角度での動作は避け、特に野球の投球やテニスのサーブなど肩に負担がかかるスポーツ動作は、専門家の指導を受けるまで控えることをお勧めします。

インピンジメント症候群とただの肩こりの違いは何ですか？

肩こりは主に筋肉の疲労や緊張によるものですが、インピンジメント症候群は肩の中の腱や滑液包が骨と衝突して炎症を起こす状態です。特に腕を上げる動作（60〜120度の角度）で痛みが出る、夜間痛がある、特定の動作で引っかかる感じがあるのが特徴的です。

ストレッチは効果がありますか？

正しい方法で行えば効果的ですが、痛みを感じるストレッチは逆効果になることがあります。肩甲骨の動きを改善するストレッチや、胸郭の柔軟性を高めるストレッチが有効ですが、専門家の指導のもとで行うことが重要です。

温めると良いですか、冷やすと良いですか？

急性期（症状が出始めて間もない時期）はアイシングが効果的です。慢性期になると温熱療法が血流改善に役立ちます。入浴時のお湯で肩を温めることも、血行促進と筋肉の緊張緩和に効果があります。

インピンジメント症候群に苦しめられていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

全身バランスと身体の使い方を改善する当院の施術とインピンジメント症候群は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

インピンジメント症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早く、楽に過ごせるようになります。知識と経験のある私たちに、ぜひお任せください。