腰椎すべり症

腰椎すべり症とは

腰椎すべり症とは、腰の骨である腰椎の一部が前方または後方にずれてしまう状態のことです。通常、積み木のように整然と積み重なっているはずの腰椎が、何らかの原因でずれることで神経を圧迫し、腰痛や下肢のしびれなどの症状を引き起こします。

主に若年者に多い、腰椎分離症にともなう腰椎分離すべり症と、高齢者に多い、椎間板が加齢により薄くなることによる腰椎変性すべり症の2種類に分けられます。

厚生労働省の調査によると、腰痛症および坐骨神経痛の推計患者数は約12万人とされています。腰椎すべり症は日本人の約5%が罹患していると言われており、多くの場合は症状が安定しているため治療を必要としないケースも少なくありません。ただし、年齢とともに発症率は上昇する傾向にあります。

当院にも、腰痛や歩くのがつらくなってきて整形外科を受診したところ、レントゲンで椎間板が薄くなっていて、腰椎すべり症だと説明されたという方などが、多く来院されています。

腰椎すべり症を放置すると、初期段階では軽度の腰痛程度でも、進行すると坐骨神経痛のような強い痛みやしびれが生じることがあります。日常生活での動作が制限され、長時間の立ち仕事や歩行が困難になることも少なくありません。

さらに進行すると足の感覚障害や筋力低下を伴い、日常生活が大きく制限されることもあります。夜間の痛みで睡眠の質が低下し、慢性的な疲労感や集中力低下を招くこともありますので、早めの対処が重要です。

腰椎すべり症の原因

開院以来、当院には腰椎すべり症でお困りの方が多数来院されています。

これまでの検査結果、施術経験からはっきりと言えるのは、腰椎すべり症の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているということです。

腰椎すべり症の原因として、次のようなものが挙げられます。

腰椎すべり症はこういった様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の要因が積み重なり、身体の持つ治癒力の限界を超えることで、腰椎すべり症の症状が現れることになります。

お一人お一人の原因が異なるからこそ、改善のためには詳しい状況の把握と検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦めるのは早いです。一人で抱え込まず、腰椎すべり症の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

腰椎すべり症に対して、病院では次のような治療が一般的です。

薬物療法・神経ブロック注射

長期間の服用は胃腸障害や腎機能障害などの副作用のリスクがあります。また、根本的な解決にはならず、薬の効果が切れると症状が再発します。

神経ブロック注射の効果は一時的で、繰り返し注射が必要になることが多いです。また、感染症や神経損傷などのリスクもわずかながら存在します。

保存療法・理学療法

長期間の安静は筋力低下を招き、かえって症状を悪化させる可能性があります。また、コルセットの長期使用は腹筋や背筋の筋力低下を招くリスクがあります。

理学療法は効果が出るまでに時間がかかり、継続的な取り組みが必要です。また、適切な指導がなければ、誤った方法で行うことで症状を悪化させる可能性もあります。

手術療法

感染症や神経損傷、再発のリスクがあります。また、手術後のリハビリテーションが必要で、完全に元の状態に戻るとは限りません。

腰椎すべり症を改善するために

まずはお話をじっくりお聴きして、あなたの腰椎すべり症の原因を、各種検査を通して明らかにしていきます。原因を取り違えていると、一時的に改善を感じたとしても、根本的な解決にはならないからです。

当院は、症状のある腰や足だけでなく、全身の動きと連動性なども含めて検査し、神経伝達、血流という体の機能そのものを高める施術をします。

そして体が楽になり、心にも余裕ができたところで、生活習慣改善と脳の働きの改善を一緒に進めていくことで、生涯通しての生活の質の向上と、あなたの「こうなりたい」の実現を目指します。

当院の特徴

15年以上の施術経験を持ち、腰椎すべり症の改善を得意とする施術者が、初回検査から毎回の施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

腰椎すべり症の改善には、症状のある部位だけでなく全身を広く視て、過去の経過から未来の姿まで、長期的に捉える視点が重要です。

だからこそ、身体の細かい変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は初回の検査から毎回の施術まで、専属の施術者が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。どうぞ安心して、私たちにお任せください。

腰椎すべり症に関するQ&A

腰椎すべり症は自然に治りますか？

腰椎すべり症は一度ずれた骨が自然に元の位置に戻ることはありません。しかし、適切な筋力トレーニングや姿勢改善により症状を軽減させることは可能です。当院では体幹筋強化と日常生活の動作指導を組み合わせた施術で多くの方の症状改善をサポートしています。

腰椎すべり症がある人がやってはいけないことは？

重い物の持ち上げや腰を反らす動作、長時間同じ姿勢でいることは避けるべきです。特に前かがみからの急な立ち上がりや、ジャンプなど腰椎に衝撃を与える動作は症状を悪化させる可能性があります。日常生活では腰への負担を分散させる動作を心がけましょう。

腰椎分離すべり症と腰椎変性すべり症の違いは何ですか？

腰椎分離すべり症は主に若年期のスポーツなどで腰椎の一部（椎弓）が疲労骨折を起こし、それが原因でずれが生じる状態です。一方、腰椎変性すべり症は加齢による椎間板や靭帯の変性が原因で中高年に多く見られます。

腰椎すべり症と脊柱管狭窄症の違いは何ですか？

腰椎すべり症は椎骨同士がずれる状態、脊柱管狭窄症は脊柱管（神経の通り道）が狭くなる状態です。すべり症が進行して脊柱管が狭くなることで、脊柱管狭窄症になることもあり、腰痛、足の痛みやしびれ、間欠跛行という同じ症状が表れます。

腰椎すべり症の手術は必ず必要ですか？

手術が必要なのは、保存療法で改善が見られない重度の痛みや、足の麻痺、膀胱直腸障害などの神経症状がある場合に限られます。当院では全身のバランス改善や、歩き方、身体の使い方の改善により必要な筋力が発揮できるようにして、手術せずに症状が改善するようサポートしています。

腰椎すべり症に苦しめられていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

全身バランスと立ち方、歩き方など身体の使い方を改善する当院の施術と腰椎すべり症は相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

腰椎すべり症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早く、楽に過ごせるようになります。知識と経験のある私たちに、ぜひお任せください。