斜頸

斜頸とは

斜頸とは、首の筋肉の異常な緊張や短縮により、頭部が左右どちらか一方に傾いてしまう状態を指します。最も多いのは胸鎖乳突筋という首の筋肉に問題が生じることで起こる筋性斜頸で、頭部が患側に傾き、顔面が反対側を向く特徴的な姿勢をとります。生まれつきの先天性斜頸と、炎症や外傷などが原因で後天的に発症するものに分類されます。

斜頸の発生率は約2パーセントと報告されており、日本の人口を約1億2500万人とすると、推定で約250万人が斜頸の症状を経験していると考えられます。特に先天性筋性斜頸は新生児の約0.3-2.0%に発症するとされ、右側の発症がやや多く、女児にやや多い傾向があります。

当院にも、斜頸のために首や肩がこりやすい、疲れやすいという方が、緊張の緩和や体調管理のために多く来院されています。

斜頸を放置すると、首の筋肉の拘縮が進行し、頭部の傾きがより固定化してしまいます。長期間にわたって不自然な姿勢を続けることで、頸椎の変形や側弯症を併発する可能性があります。また、顔面の非対称性が進行し、美容的な問題も深刻化します。

日常生活では、視野の制限により転倒リスクが高まり、慢性的な頭痛や肩こり、睡眠障害が悪化します。社会的には、外見への不安から対人関係に支障をきたし、就労や学習に大きな影響を与える可能性があります。症状が進行すればするほど、改善に必要な期間も長くなってしまうため、早期の対処が重要です。

斜頸の原因

開院以来、当院には斜頸でお困りの方が多数来院されています。

これまでの検査結果、施術経験からはっきりと言えるのは、斜頸の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているということです。

斜頸の原因として、次のようなものが挙げられます。

斜頸はこういった様々な原因によって起こる症状です。

複数の要因が積み重なり、身体の持つ治癒力の限界を超えることで、斜頸の症状が現れることになります。

お一人お一人の原因が異なるからこそ、改善のためには詳しい状況の把握と検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦めるのは早いです。一人で抱え込まず、斜頸による不調の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

斜頸に対して、病院では次のような治療が一般的です。

ボトックス注射

効果は3-6ヶ月程度で、定期的な注射が必要です。注射部位の痛みや一時的な筋力低下、嚥下困難などの副作用が生じる可能性があります。

薬物療法

眠気、めまい、筋力低下などの副作用があり、長期服用による依存性や耐性の問題もあります。根本的な治療ではないため、継続的な服薬が必要です。

理学療法

効果を実感するまでに時間がかかり、継続的な通院と自宅での運動が必要です。不適切な運動により症状が悪化するリスクもあります。

斜頸を改善するために

まずはお話をじっくりお聴きして、あなたの斜頸の原因を、各種検査を通して明らかにしていきます。原因を取り違えていると、一時的に改善を感じたとしても、根本的な解決にはならないからです。

当院は、症状のある部位だけでなく、全身の動きと連動性なども含めて検査し、神経伝達、血流という体の機能そのものを高める施術をします。

首の傾きやねじれを無理に戻そうとするのではなく、脳に安心安全の信号を多く送ることで過剰な緊張を和らげ、全身のバランスがあなたにとって最適化することで、結果的に斜頸自体が改善するケースもあります。

そして体が楽になり、心にも余裕ができたところで、生活習慣改善と脳の働きの改善を一緒に進めていくことで、生涯通しての生活の質の向上と、あなたの「こうなりたい」の実現を目指します。

当院の特徴

15年以上の施術経験を持ち、斜頸の改善を得意とする施術者が、初回検査から毎回の施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

斜頸の改善には、症状のある部位だけでなく全身を広く視て、過去の経過から未来の姿まで、長期的に捉える視点が重要です。

だからこそ、身体の細かい変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は初回の検査から毎回の施術まで、専属の施術者が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。どうぞ安心して、私たちにお任せください。

斜頸に関するQ&A

斜頸は自然に治りますか？

先天性筋性斜頸の場合、大半は自然に治ります。適切なストレッチや理学療法を行うことで改善が期待できます。痙性斜頸では約10～20％の患者が発症後5年以内に自然回復しますが、多くは治療が必要です。

斜頸がある人がやってはいけないことは？

長時間の同じ姿勢、重い物の持ち上げ、スマートフォンの長時間使用は避けてください。ストレスや精神的疲労も症状を悪化させるため、適度な休息とリラクゼーションが重要です。不適切な寝姿勢も症状を悪化させる要因となります。

斜頸はどの診療科を受診すべきですか？

まずは整形外科を受診することをお勧めします。症状によっては神経内科や脳神経外科への紹介が必要な場合もあります。先天性斜頸の場合は小児整形外科が専門的な治療を行います。当院では全身の骨格バランスを整え、血流と神経伝達を改善する施術により回復をサポートしています。

ボトックス注射はどのくらいの頻度で受ける必要がありますか？

ボトックス注射の効果は通常3～6ヶ月持続します。症状が再発した場合は8週以上の間隔をあけて再投与が可能です。初回投与後4週間で効果を評価し、必要に応じて追加投与を検討します。

斜頸は遺伝しますか？

先天性斜頸には遺伝的要因が関与していると考えられており、家族内に斜頸の人がいる場合は発症リスクが高まる傾向があります。ただし、必ずしも遺伝するわけではなく、環境要因も影響します。

斜頸に苦しめられていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

全身バランスと自律神経を整える当院の施術と斜頸は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

斜頸は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早く、楽に過ごせるようになります。知識と経験のある私たちに、ぜひお任せください。