外反母趾

外反母趾とは

外反母趾とは、足の親指（母趾）が小指側に向かって「く」の字状に曲がり、親指の付け根（第一中足骨頭）が内側に突出する変形のことです。この変形により、靴を履くと痛みを感じたり、歩行が困難になったりする症状を引き起こします。

厚生労働省の患者調査によると、外反母趾の患者数は年々増加傾向にあります。女性に特に多く、女子大学生を対象とした調査では約3割に外反母趾が認められたという研究結果もあります。また、65歳以上の高齢者では約4割が外反母趾を抱えているとの報告もあります。

当院でも、腰痛や膝の痛み、O脚、肩こりなどでお悩みの方で、足指が外反母趾である方はかなり多いです。外反母趾は変形部分の痛みだけでなく、足より上のすべての骨格に影響するので、指の動きと配列を改善し、足裏アーチ機能を回復させることを重要視して施術をしています。

外反母趾を放置すると、変形が進行し、痛みがさらに悪化していきます。親指が人差し指の下に潜り込み、歩行障害が深刻化することもあります。足の裏にタコやウオノメができ、二次的な痛みが発生することも珍しくありません。

バランスが取りにくくなり、特に高齢者は転倒リスクが高まることがあります。足だけでなく膝や股関節、腰など全身に影響が及ぶことも多く、日常生活や仕事に支障をきたし、生活の質が著しく低下します。変形が進むほど改善に時間がかかるため、早めの対処が重要です。

外反母趾の原因

開院以来、当院には外反母趾でお困りの方が多数来院されています。

これまでの検査結果、施術経験からはっきりと言えるのは、外反母趾の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているということです。

外反母趾の原因として、次のようなものが挙げられます。

外反母趾はこういった様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の要因が積み重なり、身体の持つ治癒力の限界を超えることで、外反母趾の症状が現れることになります。

お一人お一人の原因が異なるからこそ、改善のためには詳しい状況の把握と検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦めるのは早いです。一人で抱え込まず、外反母趾の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

外反母趾に対して、病院では次のような治療が一般的です。

靴の指導、装具療法

効果が限定的で、症状の緩和は可能でも、変形の改善は難しいです。装具も合うものが見つかるまで時間がかかることがあります。

運動療法

効果が現れるまでに時間がかかり、継続的な取り組みが必要です。毎日コツコツ続けることで少しずつ効果が出てくるので、根気よく続ける必要があります。

手術療法

感染などの合併症リスクがあり、術後の腫れや痛みが続くことがあります。回復までに時間がかかり、再発のリスクがある場合もあります。手術後のリハビリテーションも必要で、完全回復までに数か月かかることもあります。

外反母趾を改善するために

まずはお話をじっくりお聴きして、あなたの外反母趾の原因を、各種検査を通して明らかにしていきます。原因を取り違えていると、一時的に改善を感じたとしても、根本的な解決にはならないからです。

当院は、足指だけでなく、足根骨の一つ一つ、足首、膝、股関節を始め全身の動きと連動性なども含めて検査し、神経伝達、血流という体の機能そのものを高める施術をします。

そして体が楽になり、心にも余裕ができたところで、立ち方、歩き方など生活習慣改善と脳の働きの改善を一緒に進めていくことで、生涯通しての生活の質の向上と、あなたの「こうなりたい」の実現を目指します。

当院の特徴

15年以上の施術経験を持ち、外反母趾の改善を得意とする施術者が、初回検査から毎回の施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

外反母趾の改善には、症状のある部位だけでなく全身を広く視て、過去の経過から未来の姿まで、長期的に捉える視点が重要です。

だからこそ、身体の細かい変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は初回の検査から毎回の施術まで、専属の施術者が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。どうぞ安心して、私たちにお任せください。

外反母趾に関するQ&A

外反母趾は自然に治りますか？

残念ながら、進行した外反母趾が自然に治ることはほとんどありません。軽度の場合は適切な靴の選択や足の運動で進行を抑えることは可能ですが、変形が進んだ状態では専門的なケアが必要です。早期発見・早期対応が重要で、適切な施術と生活習慣の改善により、症状の緩和や進行抑制が期待できます。

外反母趾がある人がやってはいけないことは？

ハイヒールや先の細い靴、つま先がきつい靴の着用は避けるべきです。また、長時間の立ち仕事や歩行も症状を悪化させることがあります。痛みを我慢して無理に動くことも控え、足に強い負荷がかかる激しいジャンプや運動も注意が必要です。症状がある時は適切な休息を取り、足を冷やし過ぎないようにすることも大切です。

外反母趾はどの診療科を受診すべきですか？

整形外科が一般的です。足専門のクリニックがあればより専門的な治療が受けられます。症状が長引く場合や、病院での治療で改善しない場合は、当院のような専門的な施術を提供する整体院への相談も効果的です。当院では全身の骨格バランスや歩き方、動き方のクセを改善し、根本的な問題解決を目指します。

どんな靴を選べばいいですか？

つま先に、足指を自由に動かせるスペースがあり、甲は固定できる足の形に合った靴を選びましょう。ヒールは低めで、足裏全体でバランスよく体重を支えられるものが理想的です。当院では足裏3点に荷重を乗せて、自力でアーチ機能を回復させるインソールもお勧めしています。

外反母趾は完全に治せるのですか？

軽度から中等度の外反母趾であれば、適切な施術と生活習慣の改善により、痛みの軽減や機能の回復が期待できます。ただし、変形が高度に進行している場合は、完全な形態の回復は難しいことがあります。しかし、痛みを軽減し、日常生活の質を向上させることは十分可能です。早期の対応が最も効果的ですので、症状に気づいたらすぐにご相談ください。

外反母趾に苦しめられていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

全身バランスと立ち方、歩き方を改善する当院の施術と外反母趾は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

外反母趾は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早く、楽に過ごせるようになります。知識と経験のある私たちに、ぜひお任せください。