
院長:飯田お気軽にご相談ください!
朝起きたときから体がだるい、仕事中にめまいや不安感が襲ってくる、そんな自律神経失調症の悩みを持つ多くの方が、ネットで「自律神経失調症 体操」と検索されているのをご存知でしょうか。それほど、自分でできる改善方法を探している方が増えているということです。実は、この検索から始まるあなたの選択が、改善に向かうのか、それともさらに悩みが深まるのかを大きく左右しているのです。


年間5000人以上の方とお会いしている中で、多くの方が体操で改善しようとしているのに、なぜ難しいのかについて、今日は詳しく解説していきたいと思います
自律神経失調症は、確かに体操やストレッチで改善する可能性があります。ただし、ほとんどの人が知らないという重要なポイントがあるのです。それは、同じ体操でも、人によって効果が大きく異なるという事実です。
まず、大切な視点をお伝えします。自律神経失調症で来院される多くの方が、すでにいくつかの体操やストレッチを試されている傾向にあります。YouTubeで見つけた動画を毎日やってみたり、友人から勧められたヨガを始めてみたり、そういった努力をされているにもかかわらず、症状が改善しないとおっしゃるのです。


一方で、同じような体操を続けて劇的に改善される方も、もちろんいらっしゃいます。この差は何か。それは、その体操があなたの自律神経失調症の原因に、本当に合致しているのかという点なのです。
自律神経失調症の原因は、人それぞれ全く異なります。仕事のストレスが主な原因の人もいれば、姿勢の悪さから来ている人、生活リズムの乱れ、栄養不足、さらには過去のトラウマが関係している人もいます。複数の原因が複雑に絡み合っていることがほとんどです。
病院で「異常が見つかりません」と言われたあとに、整体や他の治療院に来られる方も多くいますが、その時点で多くの人が陥る落とし穴があります。それは、自分の本当の原因を知らないままに、一般的な体操を続けてしまうということなのです。
自律神経失調症を改善するために体操を選択する気持ちは、本当に分かります。自分でできる、お金がかからない、今すぐ始められるという利点もあります。しかし、それが逆に改善を遠ざけてしまう場合もあるのです。
理由は単純で、あなたの身体がどんな状態で、何が起きているのかを把握していないからです。たとえば、あなたの身体は、姿勢が悪くなることで常に交感神経が優位な状態かもしれません。一方で、友人が改善した体操は、副交感神経を優位にする体操だったとします。その体操を毎日頑張ってやっていても、根本的な原因である姿勢の改善がされないと、一時的に楽になっても、すぐに戻ってしまうのです。
では、体操で自律神経失調症を改善させるためには、どうすればいいのでしょうか。それには、段階的なアプローチが必要です。
最初にすべきことは、自分の自律神経がどんな状態にあるのかを、正確に知ることです。自覚症状だけでは、実は把握できていないことがほとんどなのです。
当院では、自律神経測定器CondiViewという機器で、心拍から交感神経と副交感神経の活性度を数値で測定しています。その数値を見ることで、あなた自身が「あ、私の身体はこんなに頑張り続けてたんだ」と認識できるのです。この認識が、非常に重要な第一歩なのです。
自分の身体の状態を知ったあとは、なぜそうなっているのかという原因を追究する段階に入ります。姿勢分析、動作テスト、生活習慣の詳しいヒアリングなど、複数の検査を組み合わせることで、本当の原因が見えてくるのです。


これなしに体操を選択してしまうと、的外れなことをいくら続けてもよくならないという状況に陥ってしまいます。当院に来られる多くの方が、この段階を飛ばしていることに気づきます。
原因が分かったら、初めてあなたに本当に必要な体操が何かが見えてきます。同時に、その体操だけでいいのか、それとも施術と組み合わせるべきなのかも判断できるようになります。
多くの自律神経失調症の改善には、体操だけでなく、神経伝達や血流という身体の機能そのものを高める施術も同時に必要なのです。なぜなら、長年の不調が続いている身体は、自力での回復が難しい状態にあることが多いからです。
それでは、体操で自律神経失調症を改善させるために、実際に気をつけるべきポイントをいくつかお伝えします。
自律神経失調症の改善には、継続が何より大切です。ですから、毎日頑張って激しい運動をするよりも、無理なく続けられる体操の方が、長期的には効果的なのです。
朝5分、夜5分というように、隙間時間にできるものから始めるのがいいでしょう。完璧さよりも、続けることを優先してください。


同じ体操でも、ぼーっとしながらやるのと、しっかり意識を向けながらやるのでは、効果が全く異なります。大切なのは、どの筋肉が伸びているのか、今身体がどう変化しているのかを感じながら行うことです。この意識の有無が、改善速度を大きく左右するのです。
体操は、あくまで身体的なアプローチの一つです。同時に、ストレス要因を減らす努力も重要になります。仕事の環境、人間関係、生活リズム、食事など、改善できる要素から少しずつ変えていくことが、加速度的に症状改善につながるのです。
正直に申し上げると、体操だけで完全に改善する自律神経失調症の方もいますし、施術が必要になる方もいます。その判断には、正確な検査と、豊富な改善実績に基づいた経験が必要です。
当院では、初回から専属の施術者が一貫してあなたの身体を診ていきます。なぜなら、自律神経失調症の改善には、細かい変化や症状の波を見逃さないことが、何より大切だからです。毎回異なる施術者では、その継続性が失われてしまい、改善の効率が大きく落ちてしまうのです。


また、当院では5種類以上の検査で、あなたの身体の状態を客観的に把握します。自律神経測定、姿勢分析、動作テスト、圧痛テストなど、科学的な根拠のもとで、あなたに本当に必要なものが何かを判断するのです。
その上で、体操でいいのか、施術が必要なのか、もしくは両方なのかを判断し、最も効率的な改善プランをご提案させていただきます。
自律神経失調症と診断されたあとに、気の持ちようだと言われたり、病院では異常がないと言われたり、そうした経験をされている方も多いと思います。その中で、自分でなんとかしようと体操を始めるというのは、本当に前向きな選択です。
ただ、その選択をより実を結ばせるために、まずはあなた自身の身体を正確に知ることから始めてください。そして、必要に応じて、専門家の手を借りることも、決して甘えではなく、むしろ賢い選択なのです。
実は、私自身が会社員時代に、心身の不調に苦しみ、栄養ドリンクやニンニク注射でしのぎながら、さらに悪化させてしまった経験があります。あの頃、もし早めに誰かに相談していたら、もっと早く回復できたのではないかと、今では本当に思います。
あなたが一人で悩み続ける必要はありません。体操を頑張ることも大切ですが、その前に、まずはあなたの身体がどんな状態にあるのかを知ることから、ぜひ始めてみてください。

