機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアとは

機能性ディスペプシアとは、胃カメラなどの検査で明らかな異常が見つからないにもかかわらず、みぞおちの痛みや不快感、食後の胃もたれ、早期満腹感などの症状が慢性的に続く状態です。以前は「神経性胃炎」「ストレス性胃炎」などと呼ばれていましたが、現在は国際的に機能性ディスペプシア（FD）という診断名が使われています。

厚生労働省の調査によると、日本では成人の約10〜20%が機能性ディスペプシアの症状を抱えていると推定されています。特に働き盛りの20〜40代に多く見られ、ストレスの多い現代社会において増加傾向にあります。上腹部痛を訴える患者さんの約半数が機能性ディスペプシアと診断されるという報告もあり、非常に一般的な消化器症状といえます。

当院にも病院で機能性ディスペプシアの診断を受けた方、原因不明で胃薬で凌いでいるという方など、胃の痛みや不快感でお悩みの方が多く来院されています。

機能性ディスペプシアを放置すると、症状が慢性化し、日常生活の質が著しく低下してしまいます。食事量が減少することによる栄養不足や体重減少も起こりやすくなります。持続する不快感は精神的ストレスを増大させ、不安やうつ症状を引き起こすこともあります。

胃の蠕動運動の低下が固定化すると、症状がさらに悪化する悪循環に陥ることも少なくありません。社会生活や仕事のパフォーマンスに支障をきたし、キャリアにも影響が出ることがあります。人間関係も悪化しやすく、食事を共にする機会が減少することで孤立感を深めてしまうこともあるため、早めの対処が重要です。

機能性ディスペプシアの原因

開院以来、当院には機能性ディスペプシアや胃の痛み、不快感でお困りの方が多数来院されています。

これまでの検査結果、施術経験からはっきりと言えるのは、機能性ディスペプシアの原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているということです。

機能性ディスペプシアの原因として、次のようなものが挙げられます。

機能性ディスペプシアはこういった様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の要因が積み重なり、身体の持つ治癒力の限界を超えることで、機能性ディスペプシアの症状が現れることになります。

お一人お一人の原因が異なるからこそ、改善のためには詳しい状況の把握と検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦めるのは早いです。一人で抱え込まず、機能性ディスペプシアの改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

機能性ディスペプシアに対して、病院では次のような治療が一般的です。

薬物療法

効果が出るまでに時間がかかることが多く、個人によって効果的な薬が異なるため、合う薬を見つけるまで試行錯誤が必要です。長期服用による副作用の懸念もあり、根本的な原因に対処できないことがあります。

生活指導

忙しい現代人にとって実践が難しいことが多く、効果が表れるまでに時間がかかります。自己管理だけでは継続が難しく、個人に合った具体的な指導が受けられないことがあります。

ピロリ菌除菌治療

ピロリ菌陰性の場合は効果がなく、除菌後も症状が続くケースがあります。抗生物質による副作用の可能性もあります。

機能性ディスペプシアを改善するために

まずはお話をじっくりお聴きして、あなたの機能性ディスペプシアの原因を、各種検査を通して明らかにしていきます。原因を取り違えていると、一時的に改善を感じたとしても、根本的な解決にはならないからです。

当院は、症状のある部位だけでなく、自律神経の働きや、全身の動きと連動性なども含めて検査し、神経伝達、血流という体の機能そのものを高める施術をします。

そして体が楽になり、心にも余裕ができたところで、生活習慣改善と脳の働きの改善を一緒に進めていくことで、生涯通しての生活の質の向上と、あなたの「こうなりたい」の実現を目指します。

当院の特徴

15年以上の施術経験を持ち、機能性ディスペプシアの改善を得意とする施術者が、初回検査から毎回の施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

機能性ディスペプシアの改善には、症状のある部位だけでなく全身を広く視て、過去の経過から未来の姿まで、長期的に捉える視点が重要です。

だからこそ、身体の細かい変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は初回の検査から毎回の施術まで、専属の施術者が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。どうぞ安心して、私たちにお任せください。

機能性ディスペプシアに関するQ&A

機能性ディスペプシアは自然に治りますか？

完全に自然治癒することは少なく、症状が落ち着く「寛解」と再び症状が現れる「再燃」を繰り返すことが多いです。適切な治療と生活習慣の改善を継続することで、症状をコントロールすることが大切です。

機能性ディスペプシアの人がやってはいけないことは？

暴飲暴食や早食い、高脂肪食や甘いものの過剰摂取は避けるべきです。また、不規則な生活習慣や過度のストレス、睡眠不足も症状を悪化させるため注意が必要です。喫煙や過度の飲酒も控えるようにしましょう。

機能性ディスペプシアはどの診療科を受診すべきですか？

消化器内科を受診するのが最適です。機能性ディスペプシアは胃腸の機能障害ですので、消化器を専門的に診る医師に相談することで、適切な検査と治療を受けることができます。

胃カメラで異常がないのに症状があるのはなぜですか？

機能性ディスペプシアは、器質的な異常ではなく機能的な問題が原因です。胃の運動機能障害や内臓知覚過敏、自律神経の乱れなどが関係しており、通常の検査では異常が見つからないことが特徴です。

ストレスと胃の症状は本当に関係がありますか？

はい、密接に関係しています。ストレスにより自律神経のバランスが崩れると、胃腸の機能に不調をきたします。過去のつらい経験や過労も影響し、症状が悪化すると更にストレスが増えるという悪循環に陥ることもあります。

機能性ディスペプシアに苦しめられていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

全身バランスと自律神経を整える当院の施術と機能性ディスペプシアは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

機能性ディスペプシアは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早く、楽に過ごせるようになります。知識と経験のある私たちに、ぜひお任せください。