更年期障害

更年期障害とは

更年期障害とは、女性ホルモン（エストロゲン）が急激に減少することで起こる様々な身体的・精神的症状のことです。単なる更年期症状と異なり、日常生活に支障をきたすほど症状が重い状態を更年期障害と呼びます。閉経前後の約10年間（45〜55歳頃）を更年期と呼び、この時期に自律神経の乱れなどから多様な症状が現れます。

厚生労働省の「更年期症状・障害に関する意識調査」によると、女性の更年期障害の受診率は50〜54歳で最も高く、約6.6%となっています。しかし、実際に更年期症状を抱える女性は各年代で約20%前後と推定されており、症状があっても受診や治療に至っていない方が多いことがわかります。

当院にも、ホットフラッシュやめまい、疲れやすい、眠れないといった症状で、更年期障害の診断を受けて治療中の方や、病院には行っていないけど、年齢的にも症状的にも更年期障害なのではないかと思っているという方が多く来院されています。

更年期障害を放置すると、自律神経の乱れが長期化し、睡眠障害や慢性的な疲労感が定着してしまうことがあります。エストロゲン減少による骨密度低下から骨粗しょう症のリスクが高まることも見逃せません。また、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などの循環器疾患リスクが上昇する可能性もあります。

さらに外陰部の萎縮により、性交痛や尿失禁などの泌尿生殖器系のトラブルが増加することもあり、こうした症状が複合的に現れると、生活の質が著しく低下し、うつ状態に陥るケースも少なくありません。年齢的なものだから仕方ないと一人で我慢せず、早めにサポートを受けることが重要です。

更年期障害の原因

開院以来、当院には更年期障害でお困りの方が多数来院されています。

これまでの検査結果、施術経験からはっきりと言えるのは、更年期障害の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているということです。

更年期障害の原因として、次のようなものが挙げられます。

更年期障害はこういった様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の要因が積み重なり、身体の持つ治癒力、適応能力の限界を超えることで、更年期障害の症状が現れることになります。

お一人お一人の原因が異なるからこそ、改善のためには詳しい状況の把握と検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦めるのは早いです。一人で抱え込まず、更年期障害の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

更年期障害に対して、病院では次のような治療が一般的です。

ホルモン補充療法（HRT）

60歳以上で新規に開始すると、心疾患や血栓症のリスクが高まる可能性があります。また、乳がんなど特定の疾患がある方には使用できないことがあります。

漢方療法

効果が出るまで時間がかかることが多く、適切な漢方薬を選ぶ必要があります。すべての更年期障害に効果があるわけではなく、体質によっては合わないこともあります。

抗うつ剤・抗不安薬

眠気や口渇などの副作用が出ることがあり、依存性の問題も考慮する必要があります。根本的な原因への対処ではないため、薬をやめると症状が戻ることがあります。

プラセンタ注射

定期的な通院が必要で、効果には個人差があります。また、血液検査や婦人科検査が必要となり、費用負担も大きくなります。

更年期障害を改善するために

まずはお話をじっくりお聴きして、あなたの更年期障害の原因を、各種検査を通して明らかにしていきます。原因を取り違えていると、一時的に改善を感じたとしても、根本的な解決にはならないからです。

当院は、ホルモンバランスに強く影響する自律神経の状態を、全身の動きと連動性なども含めて検査し、神経伝達、血流という体の機能そのものを高める施術をします。

そして体が楽になり、心にも余裕ができたところで、生活習慣改善と脳の働きの改善を一緒に進めていくことで、生涯通しての生活の質の向上と、あなたの「こうなりたい」の実現を目指します。

当院の特徴

15年以上の施術経験を持ち、更年期障害の改善を得意とする施術者が、初回検査から毎回の施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

更年期障害の改善には、症状を個別にみるだけでなく全身を広く視て、過去の経過から未来の姿まで、長期的に捉える視点が重要です。

だからこそ、身体の細かい変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は初回の検査から毎回の施術まで、専属の施術者が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。どうぞ安心して、私たちにお任せください。

更年期障害に関するQ&A

更年期障害は自然に治りますか？

更年期障害は閉経後、ホルモンバランスが新たな平衡状態に達すると自然に症状が軽減することが多いです。しかし、その期間は個人差があり、数年から10年以上続くこともあります。症状が重く日常生活に支障をきたしている場合は、自然回復を待つだけでなく適切なケアを受けることをお勧めします。

更年期障害がある人がやってはいけないことは？

過度の飲酒やカフェイン摂取は避けた方が良いでしょう。これらは自律神経を乱し、ホットフラッシュや不眠を悪化させることがあります。また極端なダイエットや無理な運動も身体への負担となります。ストレスをため込むことも症状を悪化させるため、無理をせず自分のペースを大切にすることが重要です。

更年期障害と単なる疲れやストレスはどう見分けるのですか？

更年期特有の症状としてホットフラッシュ（突然の発汗や顔のほてり）や月経不順があります。また症状が複数あり、長期間（数ヶ月以上）続く場合は更年期障害の可能性が高いと考えられます。当院では自律神経測定器を使って客観的な数値で評価することができます。

更年期障害と自律神経は関連していますか？

はい、大きく関連しています。女性ホルモンのエストロゲンは自律神経の交感神経と副交感神経がバランスよく働けるよう調整する役割がありますが、更年期はエストロゲンが減少するため、自律神経のバランスが崩れやすくなります。交感神経が過剰に働くとホットフラッシュや動悸、パニックなど、副交感神経が過剰に働くと倦怠感、立ちくらみ、アレルギー症状などが現れます。当院では自律神経バランスを整える施術により、症状改善のサポートをしています。

男性にも更年期障害はありますか？

男性にも「男性更年期障害（LOH症候群）」があります。テストステロンの減少により、疲労感や意欲低下、不眠などの症状が現れます。女性より緩やかに進行することが多いですが、40代後半から現れることもあります。今までできていたことが急にできなくなり、自分の価値が下がってしまうという不安に襲われる辛い症状で、「心と体がバラバラになる」と言われる方もいます。当院では男性の更年期障害にも対応しています。

更年期障害に苦しめられていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

全身バランスと自律神経を整える当院の施術と更年期障害は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

更年期障害は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早く、楽に過ごせるようになります。知識と経験のある私たちに、ぜひお任せください。