橋本病

橋本病とは

橋本病（慢性甲状腺炎）は、自己免疫の異常により甲状腺に慢性的な炎症が起こる病気です。甲状腺は首の前面にある小さな臓器で、体の新陳代謝を調整する「甲状腺ホルモン」を作っています。

橋本病では、自分の免疫細胞が甲状腺を攻撃してしまうため、徐々に甲状腺の機能が低下し、体全体の代謝が落ちていきます。その結果、様々な不調が全身に現れるようになります。

橋本病は非常に多くの方が抱える疾患で、日本内分泌学会によると、成人女性の10人に1人、成人男性の40人に1人に見られます。特に30〜40代の女性に多く、男女比は1:20〜30と言われています。ただし、橋本病と診断されても、実際に甲状腺機能低下症になるのは橋本病患者の4〜5人に1人程度です。

当院にも、不妊治療をきっかけに橋本病が判明し、経過観察や投薬治療をしながら、妊娠、出産に向けての体質改善などを目的に来院されている方などが多いです。

橋本病を放置すると、甲状腺機能低下症が進行し、様々な問題が生じる可能性があります。全身の代謝低下による慢性的な疲労感と体力低下は日常生活に大きな支障をきたします。コレステロールや中性脂肪の上昇による動脈硬化のリスクも高まります。

心臓機能の低下による心不全のリスクも無視できません。記憶力低下や認知機能の低下も起こり、高齢者では認知症と間違われることもあります。女性では月経不順や不妊の原因になることがあり、妊娠中の場合は流産や早産のリスクが高まるため、病院での早めの検査が重要です。

橋本病の原因

開院以来、当院には橋本病や自己免疫疾患でお困りの方が多数来院されています。

これまでの検査結果、施術経験からはっきりと言えるのは、橋本病の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているということです。

橋本病の原因として、次のようなものが挙げられます。

橋本病はこういった様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の要因が積み重なり、身体の持つ治癒力の限界を超えることで、自律神経、ホルモン、免疫システムのバランスが崩れ、橋本病の症状が現れることになります。

お一人お一人の原因が異なるからこそ、改善のためには詳しい状況の把握と検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦めるのは早いです。一人で抱え込まず、橋本病や自己免疫疾患のサポート事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

橋本病に対して、病院では次のような治療が一般的です。

甲状腺ホルモン補充療法

一生涯続ける必要があり、完治することはありません。薬の量の調整に時間がかかることがあります。過剰投与すると不整脈や頭痛、めまいなどの副作用が出ることがあります。服用のタイミングや食事との関係に注意が必要です。

定期的な検査と経過観察

定期的な通院と血液検査が必要で、時間と費用がかかります。症状が軽い場合、治療の必要性を感じにくく通院が途絶えがちになります。

食事指導

日本食では海藻類を完全に避けることが難しい場合があります。食事制限によるストレスが生じることがあります。

橋本病を改善するために

まずはお話をじっくりお聴きして、あなたの不調の原因を、各種検査を通して明らかにしていきます。原因を取り違えていると、一時的に改善を感じたとしても、根本的な解決にはならないからです。

当院は、症状のある部位だけでなく、自律神経の働きや、全身の動きと連動性なども含めて検査し、神経伝達、血流という体の機能そのものを高める施術をします。

そして体が楽になり、心にも余裕ができたところで、生活習慣改善と脳の働きの改善を一緒に進めていくことで、生涯通しての生活の質の向上と、あなたの「こうなりたい」の実現を目指します。

当院の特徴

15年以上の施術経験を持ち、橋本病のサポートを得意とする施術者が、初回検査から毎回の施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

橋本病の改善には、症状のある部位だけでなく全身を広く視て、過去の経過から未来の姿まで、長期的に捉える視点が重要です。

だからこそ、身体の細かい変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は初回の検査から毎回の施術まで、専属の施術者が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。どうぞ安心して、私たちにお任せください。

橋本病に関するQ&A

橋本病は完治しますか？

橋本病そのものは完治しないと考えられています。自己免疫疾患の性質上、甲状腺への攻撃は続きますが、適切な甲状腺ホルモン補充療法と生活習慣の改善によって症状をコントロールし、健康的な生活を送ることは十分可能です。

橋本病の人がやってはいけないことは？

過度なヨード摂取（昆布や海藻の過剰摂取）は避けるべきです。また、医師に相談せずに甲状腺に影響する健康食品やサプリメントを摂ることも控えましょう。過度な運動や睡眠不足、強いストレスも症状を悪化させることがあります。

橋本病はどの診療科を受診すべきですか？

内分泌内科や甲状腺専門外来が適切です。総合病院の内科でも対応可能ですが、専門医のいる医療機関での定期的な通院が望ましいです。当院では医療機関と連携しながら体質改善のサポートを行っています。

橋本病は妊娠・出産に影響しますか？

適切に管理されていない場合、流産リスクの上昇や胎児発育への影響があります。しかし、適切な治療と管理があれば、健康的な妊娠・出産は十分可能です。妊娠中は甲状腺ホルモン需要が増すため、より慎重な管理が必要です。

橋本病の症状と更年期障害の症状は似ていますか？

疲労感、体重増加、抑うつ気分など、症状が重なる部分が多くあります。40〜50代の女性では両方の可能性を考慮する必要があり、適切な血液検査で鑑別することが重要です。

橋本病に苦しめられていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

全身バランスと自律神経を整える当院の施術と橋本病は相性がよく、病院の治療と併用して頂くことで、相乗効果を期待できます。

橋本病は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早く、楽に過ごせるようになります。知識と経験のある私たちに、ぜひお任せください。