顔面神経麻痺

顔面神経麻痺とは

顔面神経麻痺とは、表情を作る筋肉を動かす「顔面神経」が何らかの原因で障害を受け、顔の片側が思うように動かせなくなる状態です。目が閉じにくい、口角が上がらないなどの症状が特徴的で、日常生活に大きな支障をきたします。

顔面神経麻痺は比較的高頻度で発症する脳神経麻痺の一種で、日本では年間10万人あたり約30人が発症すると言われています。特に30〜50代の働き盛りの年代に多く見られます。発症原因が特定できないベル麻痺が最も多く、次いでウイルス性の帯状疱疹による麻痺が多いとされています。

当院にも病院で顔面神経麻痺の診断を受けて、薬以外にもできることを試したいという方、一定のところで回復が止まってしまい、なんとか改善したいという方、後遺症を残したくないという方などが来院されています。

顔面神経麻痺を放置すると、神経の回復が遅れ、後遺症が残るリスクが高まります。特に発症から1週間程度で急激に悪化するため、早期治療が非常に重要です。適切な治療を受けずに時間が経過すると、神経の損傷が進行し、完全な回復が難しくなることがあります。

6ヶ月を超えても回復しない場合、「病的共同運動」と呼ばれる目と口が同時に動いてしまう症状や、「けいれん」、食事中に涙が出る「ワニの涙」などの後遺症が残ることがあります。これらの症状は自然治癒が難しく、日常生活の質を大きく低下させます。

また、顔の表情が作れないことによる心理的ストレスも深刻です。人とのコミュニケーションに自信を失い、社会的な活動を避けるようになることで、うつ状態に陥るケースも少なくありません。早期の適切な対応が、身体面だけでなく精神面の健康を守るためにも重要です。

顔面神経麻痺の原因

開院以来、当院には顔面神経麻痺でお困りの方が来院されています。

これまでの検査結果、施術経験からはっきりと言えるのは、顔面神経麻痺の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているということです。

顔面神経麻痺の原因として、次のようなものが挙げられます。

顔面神経麻痺はこういった様々な原因によって起こる症状です。特にウイルス感染が最も多い原因とされており、免疫力が低下した際にウイルスが活性化して神経に炎症を起こします。

また、現代社会では慢性的なストレスや睡眠不足などで自律神経のバランスが崩れ、免疫力が低下しやすい状態にあることも発症リスクを高めています。

お一人お一人の原因が異なるからこそ、改善のためには詳しい状況の把握と検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦めるのは早いです。一人で抱え込まず、顔面神経麻痺の改善は当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

顔面神経麻痺に対して、病院では次のような治療が一般的です。

薬物療法

ステロイド剤は糖尿病やウイルス性肝炎などの基礎疾患がある場合、使用に注意が必要です。また、短期間の使用でも副作用の不安を感じる患者さんも多いです。効果は個人差が大きく、完全回復を保証するものではありません。

リハビリテーション

間違った方法では逆に後遺症を引き起こす可能性があります。強く顔を動かしたり、低周波刺激を行ったりすると悪化することもあります。専門家の指導が必要で、自己流のリハビリは危険です。

手術療法

侵襲的で回復に時間がかかり、完全な機能回復が保証されるわけではありません。また、手術跡が残る場合もあり、費用面でも負担が大きいことがあります。

顔面神経麻痺を改善するために

まずはお話をじっくりお聴きして、あなたの顔面神経麻痺の原因を、各種検査を通して明らかにしていきます。原因を取り違えていると、一時的に改善を感じたとしても、根本的な解決にはならないからです。

当院は、麻痺のある顔面だけでなく、全身の動きと連動性なども含めて検査し、神経伝達、血流という体の機能そのものを高める施術をします。

顔面神経麻痺の改善には、適切な刺激が重要です。強すぎる刺激は逆効果になることがあるため、当院では脳が受け入れやすい優しい刺激を与え、神経の回復を促します。

そして体が楽になり、心にも余裕ができたところで、生活習慣改善と脳の働きの改善を一緒に進めていくことで、生涯通しての生活の質の向上と、あなたの「こうなりたい」の実現を目指します。

当院の特徴

15年以上の施術経験を持ち、顔面神経麻痺の改善を得意とする施術者が、初回検査から毎回の施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

顔面神経麻痺の改善には、症状のある部位だけでなく全身を広く視て、過去の経過から未来の姿まで、長期的に捉える視点が重要です。

だからこそ、身体の細かい変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は初回の検査から毎回の施術まで、専属の施術者が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。どうぞ安心して、私たちにお任せください。

顔面神経麻痺に関するQ&A

顔面神経麻痺は自然に治りますか？

軽度の場合は自然回復する可能性もありますが、中等度から重度の麻痺では適切な治療が必要です。特に発症から2週間以内の早期治療が回復率を高めます。放置すると後遺症が残るリスクが高まるため、症状に気づいたらすぐに専門家に相談することをお勧めします。

顔面神経麻痺がある人がやってはいけないことは？

強い力で顔を動かそうとすることは避けるべきです。また、低周波治療器の不適切な使用や、専門家の指導なしでの過度なマッサージも症状を悪化させる可能性があります。冷たい風に顔をさらすことも避け、十分な休息と栄養を取ることが大切です。

顔面神経麻痺はどの診療科を受診すべきですか？

まずは耳鼻咽喉科を受診するのが一般的です。症状によっては神経内科や脳神経外科の受診も検討されます。当院では、全身の骨格バランスや自律神経の状態も含めて総合的に評価し、病院での治療がより効果的になるようにサポートしています。

顔面神経麻痺と自律神経は関連していますか？

はい、関連があります。過労やストレスは自律神経の交感神経を優位にしますが、適度な範囲を超えて過剰に働くと、副交感神経とのバランスが崩れ、免疫力低下を引き起こします。免疫力が低下すると顔面神経に潜んでいたヘルペスウイルスが活性化し、麻痺が起こります。当院は自律神経バランスを整える施術により、回復をサポートしています。

後遺症が残る可能性はどのくらいありますか？

発症から治療開始までの期間や麻痺の程度によって異なります。早期に適切な治療を受けた場合、約70〜80%の方が完全に回復すると言われています。しかし、治療が遅れたり重度の麻痺の場合は、何らかの後遺症が残る可能性が高まります。

顔面神経麻痺に苦しめられていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

自律神経を整え血流を改善する当院の施術と顔面神経麻痺は相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

顔面神経麻痺は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早く、楽に過ごせるようになります。知識と経験のある私たちに、ぜひお任せください。