腰椎分離症

腰椎分離症とは

腰椎分離症とは、腰の骨（腰椎）の一部が疲労骨折を起こした状態です。特に成長期の若いアスリートに多く見られる症状で、腰を反らせたり捻ったりする動作を繰り返すスポーツで発症しやすくなります。

成長期の腰痛患者のうち約30〜55%が腰椎分離症であるという調査結果があります。特に中学生では男性の約58%、女性の約31%と高い割合で発症しています。スポーツをしている10代の若者に多く、中学2年生での発症が最も多いというデータもあります。

骨折した部分が完全に分離すると、痛みだけでなく神経症状を引き起こすこともあります。サッカー、野球、体操など、腰に負担がかかるスポーツをする若い選手に特に注意が必要な症状です。

当院にも、病院で治療を受けているけど、早く回復するために他にできることは試したいという方や、学生の頃に腰椎分離症になり、その後腰痛と付き合ってきたが、社会人になって仕事のストレスや運動不足で腰痛が悪化してきたという方などが多く来院されています。

腰椎分離症を放置すると、骨折部分が完全に分離して「偽関節」という状態になり、骨の自然治癒が難しくなります。さらに進行すると「分離すべり症」へと移行し、腰椎が前方にずれてしまいます。

このずれが大きくなると、脊柱管内の神経（馬尾神経）を圧迫し、腰痛だけでなく下肢の痛みやしびれ、さらには排尿・排便障害などの重篤な症状を引き起こす可能性があります。試合に出たかったり練習を休みたくなくて、我慢してしまう気持ちもわかりますが、早めの対処が重要です。

腰椎分離症の原因

開院以来、当院には腰椎分離症など腰痛でお困りの方が多数来院されています。

これまでの検査結果、施術経験からはっきりと言えるのは、腰椎分離症の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているということです。

腰椎分離症の原因として、次のようなものが挙げられます。

腰椎分離症はこういった様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

サッカーのシュート、野球のバッティングなど、腰を反らしたり捻ったりする動作を繰り返すことで、腰椎に疲労骨折が生じます。特に成長期は骨の成長が活発で、まだ十分に強度が確保されていない状態です。この時期に過度な負荷がかかると、骨折のリスクが高まります。

お一人お一人の原因が異なるからこそ、改善のためには詳しい状況の把握と検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦めるのは早いです。一人で抱え込まず、腰椎分離症による腰痛の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

腰椎分離症に対して、病院では次のような治療が一般的です。

コルセットによる外固定

長期間の装着により筋力低下を招く可能性があり、スポーツパフォーマンスの低下につながります。また、装着感の不快さから継続使用が困難な場合もあります。

安静・運動制限・リハビリテーション

特に競技志向の強いアスリートにとって、長期間の運動制限はモチベーションの低下や競技力の低下を招きます。大会や試合を控えている場合は特に精神的負担が大きくなります。

リハビリテーションは即効性はなく、効果が現れるまでに時間がかかります。また、正しい方法で行わないと効果が得られないだけでなく、症状を悪化させる可能性もあります。

薬物療法・ステロイド注射

消化器への副作用が懸念されるため、長期使用には注意が必要です。また、根本的な治療ではなく対症療法に留まります。ステロイド注射の効果は1〜2ヶ月程度で、痛みが再発する場合も少なくありません。また、注射回数や期間に制限があります。

腰椎分離症による腰痛を改善するために

まずはお話をじっくりお聴きして、あなたの腰痛の原因を、各種検査を通して明らかにしていきます。原因を取り違えていると、一時的に改善を感じたとしても、根本的な解決にはならないからです。

当院は、症状のある部位だけでなく、全身の動きと連動性なども含めて検査し、神経伝達、血流という体の機能そのものを高める施術をします。

復帰後の再発を予防するためにも、身体の力みグセを改善したり、手足と体幹の連動性を強化して、自分に必要なセルフケアも身に着けてもらうようにサポートします。

体が楽になり、心にも余裕ができたところで、生活習慣改善と脳の働きの改善を一緒に進めていくことで、生涯通しての生活の質の向上と、あなたの「こうなりたい」の実現を目指します。

当院の特徴

15年以上の施術経験を持ち、腰椎分離症の改善を得意とする施術者が、初回検査から毎回の施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

腰椎分離症の改善には、症状のある部位だけでなく全身を広く視て、過去の経過から未来の姿まで、長期的に捉える視点が重要です。

だからこそ、身体の細かい変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は初回の検査から毎回の施術まで、専属の施術者が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。どうぞ安心して、私たちにお任せください。

腰椎分離症に関するQ&A

腰椎分離症は自然に治りますか？

腰椎分離症は早期発見・早期治療が重要です。初期段階であれば、適切な休息と治療により自然治癒する可能性があります。しかし、症状が進行して完全な分離（偽関節）が形成されると、自然治癒は難しくなります。だからこそ、腰の痛みを感じたら早めに専門家に相談することをおすすめします。

腰椎分離症がある人がやってはいけないことは？

腰を反らす動作や回旋動作は避けるべきです。具体的には、サッカーのシュート、野球のバッティング、体操の宙返りなど、腰に強い負担がかかる動作です。また、重いものを持ち上げる動作や長時間の同一姿勢も腰への負担となります。治療中は医師や専門家の指示に従い、適切な活動制限を守ることが回復への近道です。

腰椎分離症は完全に治りますか、それとも一生付き合っていく症状ですか？

腰椎分離症の完治可能性は発症時期や治療開始のタイミングによって異なります。発症早期に治療を開始した場合は骨癒合の可能性が高く、初期の分離症であれば3ヶ月間の保存療法で87％の骨癒合が認められたという報告があります。しかし、時間が経過したものは骨が再びつくことは期待できず、症状のコントロールが治療の中心となります。

サッカーなどのスポーツに復帰できるのはいつ頃ですか？

スポーツ復帰の時期は症状の改善度合いによって個人差がありますが、一般的には3ヶ月程度は原因となったスポーツを休むことが推奨されています。最初の3ヶ月はスポーツを完全に休み、その後の3ヶ月でコルセットを着用しながら段階的に復帰するケースが多いです。

手術が必要になるケースはどのような場合ですか？

腰椎分離症で手術が必要となるケースは比較的少なく、多くの場合はコルセットや理学療法などの保存的治療で改善します。しかし、6ヶ月以上の保存療法でも症状が改善せず、スポーツ復帰できない場合や、分離すべり症へと進行して神経症状が出現した場合には手術が検討されることがあります。最近では手術以外にカテーテル治療という新しい選択肢も注目されています。

腰椎分離症に苦しめられていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

全身バランスと身体の使い方を改善する当院の施術と腰椎分離症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

腰椎分離症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早く、楽に過ごせるようになります。知識と経験のある私たちに、ぜひお任せください。