バセドウ病

バセドウ病とは

バセドウ病は、甲状腺から過剰に甲状腺ホルモンが分泌される自己免疫疾患です。体の免疫システムに異常が起き、自分自身の甲状腺を攻撃する抗体が作られることで、甲状腺が過剰に刺激されます。その結果、代謝が活発になりすぎてしまう病気です。

厚生労働省の令和5年患者調査によると、甲状腺疾患で治療を受けている患者は約90万人とされています。しかし実際には未治療の患者も多く存在しているのが現状です。バセドウ病は人口1000人あたり0.2～3.2人の患者がいると言われており、特に20代～30代の若い女性に多く見られます。女性は男性の3～5倍の発症率があるという特徴があります。

当院にも、病院でバセドウ病の診断を受けて治療中で、肩こりや疲れやすさをなんとか楽にしたいという方や、眼球の突出や首の腫れを少しでも改善したいという方などが来院されています。

バセドウ病を放置すると、身体にさまざまな深刻な問題が生じる可能性があります。心臓に大きな負担がかかり続けることで、不整脈や心不全などの合併症を引き起こす可能性も高まり、女性の場合は月経不順や無月経となり、不妊の原因になることもあります。

妊娠中に治療せずにいると、流産や早産、妊娠高血圧症候群のリスクが高まります。眼球突出などの眼症が進行すれば、視力低下や複視（物が二重に見える）などの症状が悪化する恐れもあります。さらに骨が弱くなり、骨折しやすくなるという問題も生じるため、早めに専門の病院を受診して治療を始めることが重要です。

バセドウ病の原因

開院以来、当院にはバセドウ病や自己免疫疾患でお困りの方が多数来院されています。

これまでの検査結果、施術経験からはっきりと言えるのは、バセドウ病の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているということです。

バセドウ病の原因として、次のようなものが挙げられます。

バセドウ病はこういった様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の要因が積み重なり、身体の持つ治癒力の限界を超えることで、自律神経、ホルモン、免疫システムのバランスが崩れ、バセドウ病の症状が現れることになります。

お一人お一人の原因が異なるからこそ、改善のためには詳しい状況の把握と検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で思うような改善が見られないとしても、諦めるのは早いです。一人で抱え込まず、バセドウ病や自己免疫疾患のサポート事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

バセドウ病に対して、病院では次のような治療が一般的です。

抗甲状腺薬による薬物療法

副作用として、皮疹やかゆみ（最も多い）、重篤なものでは無顆粒球症（約300人に1人）や肝機能障害などがあります。服用開始後2～3ヶ月以内に副作用が現れることが多く、定期的な血液検査が必要です。また、長期間（1～3年以上）の服用が必要で、中止後も約30～90%の方に再発が見られます。

放射性ヨウ素内用療法

治療後に甲状腺機能低下症になることがあり、その場合は甲状腺ホルモン薬の生涯服用が必要になります。また、実施できる医療機関が限られています。

手術療法

全身麻酔によるリスク、手術痕が残る、声帯麻痺や副甲状腺機能低下などの合併症のリスクがあります。また、術後は甲状腺ホルモン薬を一生涯服用する必要があります。

バセドウ病を改善するために

まずはお話をじっくりお聴きして、あなたの不調の原因を、各種検査を通して明らかにしていきます。原因を取り違えていると、一時的に改善を感じたとしても、根本的な解決にはならないからです。

当院は、症状のある部位だけでなく、自律神経の働きや、全身の動きと連動性なども含めて検査し、神経伝達、血流という体の機能そのものを高める施術をします。

そして体が楽になり、心にも余裕ができたところで、生活習慣改善と脳の働きの改善を一緒に進めていくことで、生涯通しての生活の質の向上と、あなたの「こうなりたい」の実現を目指します。

当院の特徴

15年以上の施術経験を持ち、バセドウ病のサポートを得意とする施術者が、初回検査から毎回の施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

バセドウ病の改善には、症状のある部位だけでなく全身を広く視て、過去の経過から未来の姿まで、長期的に捉える視点が重要です。

だからこそ、身体の細かい変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は初回の検査から毎回の施術まで、専属の施術者が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。どうぞ安心して、私たちにお任せください。

バセドウ病に関するQ&A

バセドウ病は自然に治りますか？

バセドウ病は自然に治ることはほとんどありません。適切な治療を受けることで症状をコントロールできます。抗甲状腺薬による治療を1～3年続け、約半数の方が薬をやめても再発しない「寛解」状態になりますが、定期的な経過観察は必要です。

バセドウ病がある人がやってはいけないことは？

喫煙は抗甲状腺薬の効果を低下させ、再発リスクを高め、甲状腺眼症を悪化させるため避けましょう。過度なストレスや無理な労働も症状を悪化させます。「過剰適応」といって周囲に合わせて無理をしすぎる傾向がある方は、バセドウ病が治りにくいことがわかっています。

バセドウ病はどの診療科を受診すべきですか？

バセドウ病が疑われる場合、内分泌科（内分泌内科、代謝内科）、または耳鼻咽喉科を受診するのが一般的です。当院に来院されている方は、甲状腺疾患専門のクリニックを受診されている方が多いです。

バセドウ病の治療はどのくらいの期間が必要ですか？

治療開始から症状が改善し、ホルモン値が正常化するまで1～3ヶ月程度かかります。その後も薬の調整を続け、状態が安定すれば2年程度で薬を減量・中止できる場合もあります。ただし個人差が大きく、再発も多いため、長期的な経過観察が必要です。

バセドウ病の眼症は治りますか？

バセドウ病の方の約50～60%に眼症が生じますが、軽症の場合は甲状腺機能を正常化することで改善することがあります。中等症以上の場合はステロイド大量療法や放射線治療などの積極的な治療が必要です。症状が出現してから時間が経つと効果が得られにくくなるため、早期治療が重要です。

バセドウ病に苦しめられていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

全身バランスと自律神経を整える当院の施術とバセドウ病は相性がよく、病院の治療と併用して頂くことで、相乗効果を期待できます。

バセドウ病は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早く、楽に過ごせるようになります。知識と経験のある私たちに、ぜひお任せください。