【股関節の痛み】大腿骨頭の軟骨がすり減り、立ち上がりと歩行時に痛い

股関節の痛み、肩の痛みで来院された女性(60代/会社員)の改善事例をご紹介します。

主訴（来院時の症状）

座っていて立ち上がるときや歩行時に右股関節が痛くなる。右肩も上がらず、痛みで仕事や家事に支障がでている。

来院に至るまでの経緯

5～6年前から右股関節が痛くなり、特に座っていて立ち上がるときや歩行時に徐々に痛みがでてくる。

整形外科では大腿骨骨頭の軟骨がすり減っていて、腰椎も狭窄があるとの診断で手術はせず痛み止め薬やビタミン剤の処方。

多少痛みの軽減はあったが、徐々に効かなくなり、症状は少しずつ悪くなっている。

1年前に右肩が四十肩で、当初よりよくはなっているが今も元通りには上がらず痛みがある。2週に1回注射も打っているが効果は感じない。

仕事や家事にも支障があるし、孫の抱っこなどもしてあげたいができず、なんとか少しでも楽にならないかとインターネットで検索して当院へ来院。

検査と所見

カウンセリングと検査による見立ては以下の通り

右外反母趾で足底のアーチがつぶれ、右脚重心が慢性化するうちに、股関節、腰椎の負荷が増大し、痛みにつながっていったと考えられる。

長年痛みを感じ続け、治療効果も上がらず希望が見えないことなどがストレスとなって自律神経の交感神経優位が過剰になった影響もみられる。

施術内容と経過

右股関節の負担を減らすため、全身の緊張を緩和しつつ、重心バランスを改善することに重点を置いた。

初回～6回目/週2回ペース

右股関節と肩関節も、脳の防御反応が出ないような刺激を入れると、可動域、筋緊張ともに緩和。継続することで血流、神経伝達改善を目指す。

外反母趾の改善は時間がかかるため、足指に乗ってしまう重心を踵、母指球、小指球の3点に載せるためインソールを使用して頂く。

初回施術後から全体に楽になり、施術後2日間は痛みがほとんどなく、3日目から痛みが出始め、朝から夕方までは座っての立ち上がりも大丈夫というパターンが続く。

右肩も痛みなく上げられる高さが日々上がってきている。

セルフケアは3回目施術時に体幹の腸腰筋を使う体操、5回目に歩き方指導。

7回目～9回目/週1回ペース

セルフケアは意識して続けていて、6回目施術後からは1週間痛みなく過ごせるようになり、何年も飲み続けていた痛み止めも飲まずに過ごせている。

10回目～/2週に1回ペース

股関節も肩も調子よく、引き続き痛み止めは飲まず、効果を感じられなかった整形外科の注射も行かなくなった。

体が楽な分家事や孫の世話など以前より動くため疲れることもあるが、無理しないように気をつけて、痛みがなくなってもセルフケアは忘れないように過ごしている。

院長からのコメント

初回ご来院時は、長年悩まれていた症状で、大腿骨頭の軟骨すり減りや腰椎の狭窄などと言われていたため、よくなるイメージが持てていなかったことを感じました。

施術により初回から変化を実感されて楽になったことで、よくなる希望を持ってセルフケアに取り組んで頂けたことが大きかったと思います。

実際に、直接股関節や腰椎自体には変化がなくても、全身の緊張が抜けて体を連動して使えるようになったり、重心バランスが改善することで痛みがなくなることはよくあります。

股関節や肩関節に限らず、長年の痛みでお悩みの方も、ぜひご相談頂ければと思います。

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