不眠に悩んで薬を考える前に知っておきたい5つのこと

こんにちは、旗の台整体院の飯田です。最近、夜なかなか寝付けなかったり、夜中に何度も目が覚めてしまって困っていませんか。そんな時、不眠症の改善には薬を飲むしかないのかなと考えてしまう気持ち、とてもよくわかります。

実際に当院にも、睡眠薬を飲み始めたけれど依存が心配で相談に来られる方や、薬に頼る前に他の方法を試したいという方が多く来院されています。薬は確かに即効性がありますが、その前に知っておいていただきたいことがいくつかあるんです。

薬による治療のメリットとリスクを理解する

睡眠薬には様々な種類があって、それぞれ作用の仕方が異なります。ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系と呼ばれるタイプは即効性があり、寝つきを改善する効果が期待できますが、長期間使用すると依存性や耐性がついてしまうリスクがあるんですね。最近ではメラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬など、比較的依存性が低いとされる新しいタイプの薬も処方されるようになってきました。

薬を使うことで一時的に眠れるようになったとしても、それは症状を抑えているだけで、不眠の根本的な原因を解決しているわけではありません。ストレスや生活習慣の乱れ、自律神経のバランスが崩れているなど、不眠を引き起こしている本当の原因はそのまま残っているため、薬をやめるとまた眠れなくなってしまうことが多いのです。

また、睡眠薬の副作用として、朝起きた時のふらつきや日中の眠気、頭痛などが現れることがあります。特に高齢の方では転倒のリスクが高まったり、記憶力や集中力が低下したりすることもあるため、注意が必要です。薬を使う場合でも、あくまで一時的な対処として考え、根本的な改善を目指すことが何より大切だと当院では考えています。

市販の睡眠改善薬について

病院に行く前に、まずドラッグストアで買える市販の睡眠改善薬を試してみようと考える方も多いですよね。市販の睡眠改善薬の多くは、抗ヒスタミン薬という成分を使っていて、風邪薬を飲んだ時に眠くなるのと同じ仕組みで眠気を誘います。処方薬に比べると作用は穏やかですが、それでも連続して使用すると効果が薄れてきたり、口の渇きや便秘などの副作用が出ることもあるんです。

市販薬は一時的な不眠には有効かもしれませんが、2週間以上続く慢性的な不眠には対応しきれないことが多いです。慢性的な不眠の背景には、何か身体的な問題や精神的なストレス、生活リズムの乱れなど、複合的な原因が隠れていることがほとんどなので、薬で一時的に対処するだけでは解決にならないんですね。

不眠の原因は一つではない

これまで多くの不眠でお悩みの方を診てきて、はっきりと言えることがあります。それは、不眠の原因は決して単純ではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているということです。

ストレスと自律神経の関係

仕事や人間関係でのストレスが続くと、自律神経のバランスが崩れてしまいます。本来なら夜になると副交感神経が優位になってリラックス状態になり、自然に眠りにつけるはずなのですが、ストレスで交感神経が過剰に働いたままだと、体も脳も興奮状態が続いて眠れなくなってしまうんです。

当院では自律神経測定器を導入していて、実際に交感神経と副交感神経の働きを数値で確認することができます。測定してみると、自分では元気だと思っていても実は自律神経が相当疲弊していたり、逆に思ったより数値が良くて安心されたりと、客観的な指標があることで現状を正しく把握できるんですね。

生活習慣や環境要因

夜遅くまでスマートフォンを見ていたり、寝る直前までパソコン作業をしていると、ブルーライトの影響で脳が昼間だと勘違いして、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑えられてしまいます。また、寝室の温度や湿度、騒音なども睡眠の質に大きく影響します。

不規則な生活リズムも不眠の大きな原因です。夜勤や交代勤務で生活時間が不規則になっていたり、休日に寝だめをしようとして昼過ぎまで寝ていたりすると、体内時計が乱れて自然な睡眠リズムが作れなくなってしまうんです。

身体の緊張や痛み

肩こりや腰痛など、身体に慢性的な痛みや不快感があると、それが気になって眠れなかったり、寝返りのたびに目が覚めてしまったりします。また、全身の筋肉が緊張していると、横になっても体がリラックスできず、浅い眠りしか得られません。

当院に来られる方の多くは、不眠だけでなく肩こりや頭痛、腰痛、胃腸の不調など、他の症状も併せて抱えていらっしゃいます。これらの症状と不眠は互いに影響し合っていて、身体全体のバランスを整えることで不眠も改善していくケースが非常に多いんです。

薬に頼らない改善方法がある

薬を使わずに不眠を改善する方法は、実はたくさんあります。当院での施術はもちろんですが、日常生活の中でできることもいくつかご紹介しますね。

睡眠環境を整える

寝室の環境を見直すことは、すぐにでも取り組める大切なポイントです。室温は16度から26度くらいが理想的で、湿度は50パーセント前後に保つと快適に眠れます。遮光カーテンで外の光を遮ったり、耳栓を使って騒音を防いだりするのも効果的です。寝具も自分の体に合ったものを選ぶことで、睡眠の質が大きく変わることがあります。

また、寝室にスマートフォンを持ち込まないようにするだけでも、かなり変化を感じられる方がいらっしゃいます。電磁波に敏感な方の場合、枕元にスマホがあるだけで眠りが浅くなってしまうこともあるんです。

生活リズムを整える

毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝るという規則正しい生活リズムを作ることが、体内時計を整える基本になります。休日も含めて起床時間を一定にすることで、自然に夜には眠くなるリズムができてくるんですね。

朝起きたらすぐにカーテンを開けて日光を浴びることも重要です。朝の光を浴びることで体内時計がリセットされ、その14時間から16時間後に自然に眠気が訪れるようになります。日中は適度に体を動かして活動的に過ごし、夕方以降はカフェインを控えて、徐々にリラックスモードに切り替えていくことが大切です。

整体で身体全体を整える

当院では、全身のバランスや自律神経の働きを含めて検査し、血流や神経伝達という体の機能そのものを高める施術を行っています。身体の緊張を緩めて自律神経を整えることで、夜になると自然に副交感神経が優位になり、リラックスして眠りにつけるようになるんです。

施術を受けられた方からは、「就寝前のルーティーンが習慣化できて、すぐに眠れるようになった」「夜中に起きることが減り、起きてもすぐ眠れるようになった」「睡眠薬を飲まなくても、自力で眠れるようになった」といった嬉しいお声をたくさんいただいています。全身バランスと自律神経を整える当院の施術は不眠症と非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られるんですよ。

薬を飲んでいる方へのサポート

すでに睡眠薬を飲んでいる方も、決して悲観する必要はありません。薬を急にやめるのは危険ですが、少しずつ減らしていくことは可能です。当院では、身体の状態を整えながら、医療機関とも連携して、無理のない減薬をサポートしています。

薬がないと絶対に眠れないという思い込みが強化されてしまうと、精神的な依存も加わってやめにくくなります。でも、身体が本来持っている自然な眠る力を取り戻していけば、薬の量を減らしても眠れるようになっていくんです。実際に、長年睡眠薬を服用していた方が、当院での施術と生活習慣の改善を併せて取り組むことで、薬をやめられたケースもたくさんあります。

一人で抱え込まないでください

不眠で悩んでいると、日中も疲れが取れず、集中力も落ちて、気分も沈みがちになってしまいますよね。そんな状態で無理に頑張り続けていると、どんどん悪循環に陥ってしまいます。

薬を飲むかどうか迷っているなら、まずは専門家に相談してみてください。不眠の原因は人それぞれ違うからこそ、あなたに合った改善方法を一緒に見つけていくことが大切なんです。当院では、初回に詳しいカウンセリングと各種検査を行って、あなたの不眠の原因を明らかにしていきます。

原因がわかれば、それに対する適切なアプローチができるようになります。薬に頼らなくても、あるいは薬を減らしながらでも、質の良い睡眠を取り戻すことは十分に可能なんです。不眠症は放置すると慢性化しやすく、メンタル不調に至ることもあるため早めの対応が肝心です。改善まで責任をもって施術を行いますので、一人で悩まず、いつでもお気軽にご相談ください。