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起立性調節障害で朝起きられない本当の理由とは?

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こんにちは、旗の台整体院の飯田です。「何度起こしても全然起きてこない」「午前中はまるで別人のように動けない」——そんなお子さんの姿を目の当たりにして、どうしてあげればいいのか途方に暮れているお父さん、お母さんからのご相談が後を絶ちません。

実はこの症状、起立性調節障害という医学的な根拠のある状態であることが多く、本人の意志や根性とはまったく関係のないところで起きています。今日はその理由を、なるべくわかりやすくお伝えしたいと思います。

「うちの子だけなのかな」と不安に感じている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。

院長:飯田

私自身、会社員時代に過労とストレスで心身が悲鳴をあげた経験があります。あの頃の私も、「気合が足りない」と自分を追い込みながら、実は身体の機能そのものが限界を超えていました。お子さんが朝に動けない状態も、これと根っこは同じです。身体が「もう無理だよ」と正直に叫んでいるサインだと、私は考えています

目次

なぜ朝だけこんなにつらいのか

起立性調節障害で最も多く寄せられる疑問が、「なぜ夜は元気なのに、朝だけこれほど動けないのか」という点です。これを理解するためには、自律神経と血流の関係を知ることが欠かせません。午前中に起きる不調には、ちゃんとした身体の仕組みが背景にあります。

自律神経が「切り替わらない」状態とは

私たちの身体は、起き上がる動作をするたびに、自律神経が素早く反応して下半身に溜まった血液を上半身へと送り返しています。健康な状態であれば、この切り替えは一瞬で終わります。ところが、自律神経のバランスが乱れていると、この血液の再分配がうまくいかず、立ち上がるたびに脳への血流が一時的に低下してしまうのです。

その結果として起こるのが、頭痛、めまい、吐き気、強い倦怠感です。「起きたくても体が言うことをきかない」という感覚は、まさにこの血流不足が引き起こしているものです。

朝が特にきつい理由

自律神経には「交感神経(活動モード)」と「副交感神経(休息モード)」の2種類があります。朝は就寝中の副交感神経優位の状態から、活動のための交感神経優位へとスムーズにバトンタッチするはずです。ところが起立性調節障害では、このバトンタッチが大幅に遅れるため、身体が活動モードに入れるのがお昼頃になってしまいます。

だから午後になると嘘みたいに元気になる。夜になると逆に覚醒してしまって眠れない。これは怠けているのでも、気持ちの問題でもなく、自律神経のリズムそのものがずれてしまっている状態なのです。

脳への血流不足が引き起こすこと

脳は体重のわずか2〜3%しかない臓器ですが、全身の血流の約20%を消費します。朝の時間帯に脳血流が十分に届かない状態が続くと、思考力の低下、記憶力の減退、強い眠気、気力の消失といった症状が次々と現れます。

学校や職場で「頭がぼーっとして何も考えられない」「体がまるで鉛のように重い」と感じるのは、このためです。本人が一番つらいのに、外見からはわかりにくいという点が、この病気の悩ましいところでもあります。

怠けではないという医学的な根拠

「昨日の夜はゲームをして元気そうだったのに」「午後になったら急に動き回っている」——こうした姿を見ると、「やる気さえあれば朝だって起きられるはずだ」と感じてしまうのは、無理もありません。ですが、これには明確な理由があります。

自律神経は意志の力で動かせない

自律神経の最大の特徴は、自分の意志では直接コントロールできないという点にあります。心臓の拍動や胃腸の消化活動を意識的に動かすことができないのと同じように、血圧の調節や体温管理も、すべて自律神経が自動で行っています。

起立性調節障害の子どもが「起きよう」と思っても体が動かないのは、根性が足りないからではありません。自律神経がうまく機能していないという、身体レベルの問題が起きているからです。どれだけ強く意志を持っていても、自律神経の反応は意志の力を超えてしまいます。

まじめな子ほどなりやすいという皮肉

当院に来院されるお子さんたちをみていて、実感することがあります。起立性調節障害になりやすいのは、責任感が強く、真剣に物事に取り組もうとする子どもが多いということです。

学校の成績や部活の結果、友人関係など、ストレスを内側に溜め込みながらも「もっと頑張らなければ」と自分を追い込み続けた結果、心身のバランスが崩れていくケースが少なくありません。ですから「怠けているからなった」のではなく、むしろ「一生懸命やりすぎた末にたどり着いてしまった」というケースがほとんどです。

起立性調節障害が起きる背景にあるもの

起立性調節障害の原因はひとつではありません。当院でこれまで多くの方の検査と施術に携わってきた経験からも、複数の要因が重なり合って発症していることが圧倒的に多いです。背景にある要因を知っておくと、日常生活での対応も変わってきます。

身体的な要因

中学生の時期は、身長が急激に伸びる成長期と重なることが多く、身体の成長に栄養が追いつかないという状態が起こりやすくなります。急成長によって血管の長さも急に変わるため、血圧の調節がうまくいきにくい時期でもあります。また、姿勢の乱れや呼吸の浅さが慢性化していると、それ自体が自律神経のバランスを崩す要因になります。スマートフォンやゲームによる夜間の覚醒、運動不足、朝食抜きなど、生活習慣の変化も見逃せません。

精神的・環境的な要因

受験や部活のプレッシャー、友人関係のトラブル、家庭環境の変化など、精神的なストレスが自律神経を直撃することはよく知られています。ただ、「これといった大きな出来事はなかった」という方でも発症することはあります。日々の小さなストレスが静かに積み重なっていくことで、ある日突然、身体の限界を超えてしまうイメージです。

朝の対応で避けてほしいこと

お子さんが起きられないとき、どう対応したらよいのか迷う方はとても多いです。善意からとった行動が、実はお子さんを傷つけてしまっていることもありますので、ぜひ頭に入れておいてください。

やってしまいがちなNGな関わり方

怒鳴ったり、命令口調で「起きなさい!」と繰り返したり、布団を引き剥がしたりする行為は、身体的にも精神的にも逆効果です。こうした関わり方は、自律神経をさらに乱し、回復を遅らせてしまいます。「みんなは学校行けているのに」「あなたのせいで困っている」という言葉も、お子さんの心にとても深い傷を残します。

できることから一歩ずつ

時間を決めて、穏やかにカーテンを開けて光を入れながら声をかける。反応がなければ30分後にまた、という形で感情的にならずに淡々とサポートしていくことが、現時点でできる最善のことです。夕方以降に動けるようであれば、外の空気を吸いに行くことも体力維持と夜の睡眠の質向上に役立ちます。

整体院でできること、病院との違い

「病院で起立性調節障害と診断されて薬も飲んでいるけれど、なかなか改善しない」というご相談をよくいただきます。薬物療法には一定の役割がある一方で、根本的な原因にアプローチするためには、身体の機能そのものを高めていくことが重要です。

当院が大切にしている検査と施術の考え方

当院では姿勢分析、自律神経測定、体組成測定など5種類以上の検査を通じて、身体の状態を数値として「見える化」しています。ふわっとした感覚論ではなく、何がどう乱れているのかを客観的に把握したうえで、一人ひとりに合った施術計画を立てていきます

起立性調節障害の原因はお一人お一人で異なります。だからこそ、行き当たりばったりの施術ではなく、検査結果に基づいた計画的なアプローチが欠かせないのです。

自律神経を整える手技の仕組み

手による刺激は神経を通じて脳に届き、脳がリアクションを返すことで身体に変化が起きます。大切なのは「安心・安全」を伝える刺激であること。強い力でガンガン押すような施術ではなく、脳と身体の対話を促すような、やさしいアプローチで自律神経のバランスを整えていきます。

当院でのサポートを経て、朝の起き上がりが少しずつ早くなっていった、学校に行ける日が増えた、体育祭や修学旅行に参加できた、という変化を感じてくださるお子さんたちの姿は、この仕事をしていてとても嬉しい瞬間のひとつです。

起立性調節障害に関するよくある疑問

ご家族から寄せられることの多い疑問をいくつかまとめました。「うちの子の場合はどうなのだろう」と感じたことがあれば、参考にしてみてください。

よくある疑問考え方のポイント
自然に治ることはある?発症後1〜3年で多くが改善傾向になるといわれますが、進学・進級への影響を考えると早めのサポートが理想的です。
うつ病と何が違う?午後から夜は体調・気分ともに回復し活動できる点が、うつ病とのはっきりした違いです。
学校を休んだ日に外出してもいい?夕方以降に動けるなら、外出して気分転換や体を動かすことが体力維持と夜の睡眠改善に繋がります。
食事で気をつけることは?水分・塩分の確保と、血糖値を安定させるためのタンパク質・鉄分の摂取が有効とされています。甘い飲み物や糖質の過剰摂取は避けるのが望ましいです。
急に背が伸びたことと関係ある?成長に伴う急激な栄養消費が原因になることは多く、思い当たる場合は栄養面も含めてケアしていく必要があります。

一人で抱え込まないでください

院長として20年以上、数えきれないほどの不調を抱えた方々と向き合ってきました。そのなかで繰り返し感じることがあります。それは「もっと早く相談してくれれば、もっと早く楽になれたのに」という思いです。

お子さんが朝に起き上がれない姿を毎日見続けるのは、ご本人だけでなく、家族にとっても本当につらいことです。「これは病気だ」とわかっていても、どこに相談すればいいのか、何が効果的なのかがわからないまま、時間だけが過ぎていく……そういう状況にいる方がたくさんいらっしゃいます。

私の結論はシンプルです。起立性調節障害で朝に動けないのは、身体の自律神経と血流の機能がうまく働いていない状態であり、本人の努力ではどうにもならない部分が必ずあります。だからこそ、一人で、あるいはご家族だけで抱え込まず、専門的なサポートの力を借りてほしいのです。正しいアプローチを積み重ねれば、必ず変わっていけます。どうかひとりで悩まないでください。いつでもお気軽にご相談ください。

品川区旗の台にある当院までお越しになるのが難しい方へ

遠方にお住まいなどの理由で当院にお越しになるのが難しい場合は、こちらのページもご覧になってみてください。


院長:飯田

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