
院長:飯田お気軽にご相談ください!
朝から疲れが取れず、体調が日々変わる。そんな悩みを抱えている人が増えています。検査しても異常がないのに、めまいや動悸、冷えや不眠などの症状が続くとき、医師から自律神経失調症と言われることがあります。インターネットで検索すると「運動が効果的」「筋トレが自律神経を整える」という情報を目にするかもしれません。


ただし、ここが大切なのですが、自律神経失調症の状態で無計画に筋トレを始めると、かえって症状を悪化させてしまうケースがあります。何が安全で、何が危険なのか。その違いを理解することが、改善への第一歩です。


自律神経失調症でお困りの方は多いですが、筋トレの選択を間違えると悪化することもあります。適切な情報をお伝えしていきます
自律神経失調症という診断名を聞くと、多くの人が心の病だと思い込んでしまいます。しかし実際には、心拍や呼吸、消化吸収、体温調節といった、自分の意志ではコントロールできない生命維持システムの働きが乱れている状態です。
私たちの体には交感神経と副交感神経という二つの神経系があり、昼間に活動する際は交感神経が、夜間に休息する際は副交感神経が優位になるというように、状況に応じて自動的に切り替わります。その切り替え機能がうまく機能しなくなると、朝起きても体が緊張したままで疲労が蓄積し、夜になっても脳が警戒を続けて眠れなくなるのです。
頭痛、首痛、めまい、胃腸の不調、冷えやほてり、不眠、倦怠感といった症状は、すべてこのバランスの乱れから生じています。日本では約65万人が自律神経失調症と診断されており、潜在的な患者数は10倍の650万人にも及ぶと言われています。つまり日本人の20人に1人が同じ悩みを抱えているという現実です。ストレス社会が続く現代では、この症状はもはや珍しいものではなく、多くの人が向き合うべき課題となっているのです。
インターネットで「筋トレ 自律神経」と検索すると、ポジティブな情報が多く見つかります。確かに、適切に行われた運動は副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせるというメリットがあります。セロトニンやエンドルフィンといった、気分を高める神経伝達物質も分泌されます。つまり、健康な人にとって筋トレは自律神経のバランスを整える有効な手段なのです。
ところが、自律神経失調症の人が同じように筋トレを行うと、事情が異なります。既に交感神経が過剰に働いている状態の人が、さらに交感神経を刺激する強度の高い運動をすれば、バランスはさらに崩れてしまうでしょう。過度なストレスで脳が危険信号を出しているのに、そこへ物理的な刺激を加えれば、体はさらに防御反応を強めてしまうのです。つまり、自律神経失調症にとって筋トレは、使い方次第で薬にも毒にもなるということなのです。
自律神経失調症の原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っています。人間関係や仕事のプレッシャーといった精神的ストレス、長時間同じ姿勢による身体的ストレス、シフト制の仕事による生活リズムの乱れ、栄養不足、環境因子、ホルモンバランスの変化など、あなたが抱える原因は全く異なるかもしれません。
だからこそ大切なのが、自分の状態を客観的に把握することです。心拍数から交感神経と副交感神経のバランスを数値化できる自律神経測定器を使えば、現在の状態が見える化されます。疲労度が高く、交感神経が過剰に働いている人が必要なのは、激しい筋トレではなく、まずは神経を鎮める施術と生活習慣の改善です。一方、軽度の不調で、ストレス耐性がまだある程度ある人であれば、適切な強度の運動が有効な場合もあります。


では、自律神経失調症の人にとって、どのような運動が安全でしょうか。重要なのは、交感神経をさらに高ぶらせるのではなく、副交感神経を優位にする運動を選ぶことです。ジムでの高強度なウェイトトレーニングは、当面の間は避けた方が無難です。


共通点は、無理なく続けられ、呼吸が浅くならないということです。息を止めて力を入れるような運動は、さらに交感神経を優位にしてしまいます。
自律神経失調症の改善は段階的なプロセスです。初期段階では、前述した穏やかな運動で神経を落ち着かせることを優先します。睡眠が改善し始め、朝の疲労感が減ってきた。そういった変化を感じられるようになったら、少しずつ運動の強度を上げていくことが可能になります。
その時点で初めて、自分が興味を持つ軽い筋トレを取り入れることができます。例えば、自体重を使ったスクワットやプッシュアップ、軽いダンベルを使った運動などです。大切なのは、疲労がたまったと感じたら、すぐに強度を下げるという柔軟性です。自律神経失調症の人の体は、まだ敏感な状態にあります。自分の体の声に耳を傾け、無理をしないことが根本的な改善の鍵になります。
自律神経失調症と診断されると、多くの場合、抗不安薬や睡眠薬といった薬が処方されます。当面は薬が症状を緩和し、生活を支えてくれるでしょう。しかし長期服用による依存性や、認知機能への影響といった副作用のリスクもあります。「薬には頼りたくない」「根本的に治したい」という気持ちは、とても自然なものです。


その気持ちを実現する第一歩が、自分の体の状態を正確に理解することです。どの神経が過度に働いているのか、どこの筋肉が緊張しているのか、どういった原因が症状を引き起こしているのか。こうした情報なしに運動を始めると、時間を無駄にするだけでなく、症状を悪化させてしまう可能性さえあるのです。
旗の台整体院では、開院以来、自律神経失調症でお困りの方を多数サポートしてきました。その経験から明確に言えることは、自律神経失調症は単なる心の問題ではなく、神経系、筋肉系、ホルモン系が複雑に絡み合った身体の不調だということです。
だからこそ私たちは、5種類以上の検査で身体の状態を可視化し、その結果をデータベースと照合して、あなたに最適な施術計画を立てるのです。自律神経測定器CondiViewを使えば、交感神経と副交感神経の働きの強さを数値化できます。姿勢分析、体組成測定、動作テストといった複数の検査を組み合わせることで、一般的な問診だけでは見逃してしまう重要な情報が浮かび上がるのです。
そして何より重要なのは、初回の検査から毎回の施術まで、同じ施術者が担当することです。あなたの細かな変化、症状の波を見逃さない一貫性があるからこそ、改善が加速するのです。グループ院のように担当者が毎回変わる場合、検査結果が共有されず、施術効果の積み重ねが期待できません。
当院に来院された方々は、どのような変化を感じられたのでしょうか。ぐっすり眠れるようになった。朝スッキリ起きて活動できるようになった。薬を徐々に減らせて、全く飲まなくても大丈夫になった。心身が楽になり、外食や旅行も楽しめるようになった。休職していたが復職し、不安なく働けるようになった。こういった報告は、数え切れないほどあります。


40代の会社員の男性は、1年前からのめまい、倦怠感、冷え、不眠で休職していました。複数の病院を受診しても改善せず、当院にお越しになりました。施術と生活習慣の改善を進める中で、徐々に症状が軽くなり、最終的には復職を果たしました。20代の女性は、2週間前から感情の起伏が激しく、不眠がひどい状態で来院されました。当初は仕事が手につかない状態でしたが、数回の施術後、気持ちが落ち着き、ご飯も食べられるようになったと喜んでくださいました。
自律神経失調症の改善に、筋トレが有効な場合もあります。しかし前提条件があります。それは、あなたの体の正確な状態を知り、その状態に合った運動を選択することです。無計画な筋トレは、逆効果になる可能性が高いのです。
当院では、初回のカウンセリングと検査に十分な時間をかけ、あなたの症状の根本原因を探ります。その結果に基づいて、施術計画を書面でお示しします。施術だけでなく、日常で実践すべき生活習慣の改善や、運動のアドバイスも含まれます。その全てが、あなたの「こうなりたい」という目標に向かって進むためのサポートなのです。
自律神経失調症に苦しめられていた時間が長いほど、「自分は治らないかもしれない」と諦めかけているかもしれません。でも、実はそこが転換点になる可能性もあります。適切なサポートを受けることで、体が持つ治る力は想像以上に凄いことを、私たちは何度も目の当たりにしてきました。もう治らないかもと思っていた症状も、サポートを受けることで、びっくりするような回復が見られることは珍しくないのです。一人で悩まずに、専門家に相談してみませんか。あなたからのご連絡を、心よりお待ちしております。


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