
院長:飯田お気軽にご相談ください!
朝起きても疲れが取れず、日中も体がだるい、そんな不調に悩んでいませんか?その悩みの原因は、あなたの自律神経が乱れているのかもしれません。病院に行っても「異常がない」と言われたり、薬を勧められたりするけど、できれば薬に頼らず自分で改善したいと考えている方は多くいます。実は、自宅で簡単にできる自律神経失調症の改善方法があります。それが、ストレッチなのです。


当院では開院以来、多くの自律神経失調症の患者さんを見てきました。その経験から言えるのは、適切なストレッチが自律神経のバランスを大きく整えるということです。ただし、やり方を間違えると効果が得られないので、この記事では、なぜストレッチが効くのか、そして具体的にどのように行うべきかを、15年以上の施術経験に基づいてお伝えします。


自律神経の乱れは現代人の多くが抱える問題です。その改善方法として、ストレッチは科学的根拠のある非常に有効な手段なのです。薬に頼る前に、ぜひこの記事で紹介する方法を試してみてください
そもそも自律神経失調症とは、どのような状態を指すのでしょうか。自律神経は、心拍、呼吸、消化、体温調節など、自分の意志でコントロールできない生命維持活動を無意識のうちに行い続けている非常に大切なシステムです。活動的にする交感神経と、休息させる副交感神経が状況に応じて自動的に切り替わることで、私たちの体は最適な状態を保っています。
ところが、仕事のストレス、睡眠不足、不規則な生活、運動不足など、様々な要因によってこのバランスが崩れてしまうことがあります。その結果、めまい、頭痛、不眠、倦怠感、冷え、動悸など、複数の不調が同時に現れるのが自律神経失調症です。厚生労働省の調査によると、日本では約65万人が自律神経失調症と診断されており、潜在的な患者数は約650万人にも及ぶと言われています。つまり、あなた一人ではなく、日本人の20人に1人が同じ悩みを抱えているのです。
最も悩ましいのは、病院での血液検査では異常が見つからないことが多いという点です。だからこそ「気の持ちようじゃないか」と周囲に理解されず、さらにストレスが増してしまう…そんな悪循環に陥っている方も多くいます。
朝起きても疲れが取れていない、むしろ起きるのがつらいという経験をしたことはありますか?これは、睡眠中に副交感神経が十分に働いていないことを示しています。本来、寝ている間は副交感神経が優位になり、日中に蓄積した筋肉の緊張がほぐれ、胃腸が働いて疲労回復が起こるはずです。ところが自律神経失調症の状態では、脳が何らかの危険を感じ、寝ているはずなのに交感神経が働き続けてしまい、筋肉が緊張したままになってしまうのです。


その結果、朝目覚めても首や肩、背中が硬いままで、頭がすっきりしない状態が続きます。この状態で一日を始めると、交感神経がさらに優位になり、ますます疲れやすくなるという悪循環が生まれてしまうのです。
では、なぜストレッチが自律神経失調症の改善に有効なのでしょうか。それには、いくつかの科学的な理由があります。
体が硬くなっている状態は、筋肉が常に緊張しているという信号が脳に送られ続けている状態です。ストレッチで筋肉をゆっくり、丁寧に伸ばすことで、脳は「今は安全な状態だ」と認識し、副交感神経が優位になります。この脳への働きかけが、自律神経のバランスを整える最大のポイントなのです。
重要なのは、無理に体を伸ばすのではなく、気持ちよい範囲でゆっくり伸ばすことです。つらく感じるほど伸ばしてしまうと、逆に交感神経が優位になってしまい、効果が損なわれてしまいます。
ストレッチをしながら深く呼吸をすることで、副交感神経がさらに活性化されます。自律神経失調症の方の多くは、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなっています。浅い呼吸は交感神経を優位にしてしまい、症状を悪化させます。ストレッチとともに腹式呼吸を意識すれば、その効果は倍増するのです。


同じ姿勢で長時間デスクワークをしていると、猫背になり、首や肩が前に出た状態が固定化されてしまいます。この悪い姿勢は、脊椎の周囲の神経を圧迫し、自律神経の働きを阻害してしまいます。ストレッチで筋肉の緊張をほぐし、姿勢が改善されれば、神経伝達もスムーズになり、自律神経のバランスが整いやすくなるのです。
筋肉が硬い状態は、血流が悪い状態でもあります。ストレッチで筋肉の緊張がほぐれれば、血流が改善され、脳や内臓に酸素と栄養が効率よく届くようになります。自律神経失調症の症状の一つである冷えや倦怠感は、この血流不良が大きな要因となっていることが多いのです。
ここからは、自律神経を整えるための、自宅で簡単にできるストレッチをご紹介していきます。朝起きた時、仕事の休憩時間、就寝前など、好きなタイミングで実践してみてください。ただし、無理は禁物です。気持ちよいと感じる範囲で、ゆっくり行うことが最も大切です。
長時間のパソコン作業で、特に硬くなる首と肩。ここをほぐすことが、自律神経のバランスを整える第一歩です。まず、背筋を伸ばして座り、右手を頭の上から左側の耳の上に置きます。ゆっくりと右手で頭の重さを使って、右側へ倒していきます。このとき、首の左側がじんわり伸びるのを感じることが大切です。30秒程度その状態を保ち、ゆっくり元に戻します。反対側も同じように行いましょう。


肩についても、両手を身体の後ろで組み、胸を張るようにゆっくり腕を上に上げていきます。背中全体が伸びるのを感じたら、そのまま20~30秒キープです。これらのストレッチは、朝起きた直後や仕事の合間に行うと、非常に効果的です。
股関節は、体の中でも非常に大きな筋肉が集中している場所です。ここが硬いと、下半身の血流が悪くなり、冷えや不眠につながります。床に座り、両足の裏を合わせるようにして折り曲げ、膝を広げた姿勢になります。上半身をゆっくり前に倒していき、気持ちよい伸びを感じたら30秒~1分そのまま保ちます。


もう一つ、仰向けに寝た状態で、片足の膝を胸に近づけるストレッチも効果的です。両手で膝の下を抱えるようにし、ゆっくりと胸へ近づけていきます。左右それぞれ20~30秒ずつ行いましょう。このストレッチを就寝前に行うと、寝つきが改善されることが多いです。
腰と背中も、ストレスが溜まりやすい場所です。椅子に座った状態で、上半身を左側にゆっくりねじっていきます。このとき、両手は胸の前で組み、肘が引っ張られるような感覚で、背中全体がねじられるのを意識してください。20~30秒保ったら、ゆっくり元に戻し、反対側も同じように行います。
もう一つ、床に座った状態で、両足を前に伸ばしたまま、上半身をゆっくり前に倒していくストレッチも効果的です。無理に足に頭を近づけようとするのではなく、気持ちよい伸びを感じるところで止めることが大切です。


ストレッチは、ただ行えば良いというわけではありません。効果を最大限に引き出すための工夫が必要です。
ここまで、ストレッチの効果をお伝えしてきましたが、実は自律神経失調症を改善するには、ストレッチだけでは不十分です。生活習慣全体の見直しが必要なのです。
自律神経は、生活リズムに大きく影響されます。毎日異なる時間に寝たり起きたりしていると、自律神経が対応しきれず、バランスが崩れてしまいます。できるだけ毎日同じ時間に起床し、同じ時間に就寝することを心がけましょう。休日でも、平日と大きく異なる時間に起床することは避けた方が無難です。


自律神経の働きを支えるのは、体に蓄積された栄養です。特にタンパク質、ビタミン、鉄分などが不足すると、自律神経が十分に機能しなくなります。毎食、タンパク質を含む食材を意識して摂取することが大切です。また、夜遅い時間の食事や、カフェイン、アルコールの過剰摂取も、自律神経のバランスを崩す原因となります。
ストレッチだけでなく、適度な運動も自律神経を整えるのに非常に有効です。ジムでの激しいトレーニングを行う必要はありません。週に3日、30分程度のウォーキングで十分です。朝日を浴びながらのウォーキングは、体内時計のリセットにも役立ちます。
ストレッチと生活習慣の改善を3ヶ月以上続けても、症状が改善しない場合があります。その場合は、単なる生活習慣の乱れだけでなく、もっと深刻な身体の不調が隠れている可能性があります。
当院では、開院以来20年以上にわたり、多くの自律神経失調症の患者さんを診てきました。その経験から言えるのは、症状の背景には、姿勢の悪さ、脊椎のズレ、神経伝達の阻害など、複雑な要因が絡み合っているということです。ストレッチで改善しない場合は、これらの要因を詳しく検査し、適切な施術を行うことが必要なのです。
当院では、自律神経測定器を使用して、あなたの自律神経のバランスを数値で可視化することができます。また、5種類以上の検査を通じて、問題の根本原因を特定し、計画的な施術を行っています。病院では改善しなかった症状も、適切なサポートで劇的に改善することは珍しくありません。


自律神経失調症は、決して治らない病気ではありません。ストレッチと生活習慣の改善、そして必要に応じて専門家のサポートを受けることで、多くの方が改善を実感しています。朝起きても疲れが取れず、体がだるいという悩みも、あなたの努力次第で解決することが可能なのです。
ただし、自分一人で改善しようと思い続けることも、実は大きなストレスになります。うまくいかないときは、遠慮なく専門家に頼ることも、自律神経を整えるためには非常に大切なのです。私たちは、あなたの「こうなりたい」という思いを全力でサポートする準備ができています。


自律神経失調症で苦しむ必要はありません。正しい知識と行動で、必ず改善します。自宅でのストレッチは、その第一歩。そして困ったときは、いつでも相談してください
自律神経失調症の症状は、人によって様々です。めまい、不眠、倦怠感、冷え、動悸…。これらの症状に悩まされているとき、多くの方は「自分だけなぜこんなことに」と思い込んでしまいます。ですが、あなたは決して一人ではありません。
私自身も、会社員時代に過労とストレスで心身の不調に苦しみました。その経験があるからこそ、患者さんの苦しみが痛いほどわかります。そして同時に、適切なサポートを受けることで、どれほど人生が変わるかも知っています。
ストレッチは、自律神経を整えるための素晴らしいツールです。ですが、症状の程度や原因によっては、より専門的なアプローチが必要な場合もあります。当院では、15年以上の経験を持つ施術者が、あなたの身体を丁寧に検査し、原因を明らかにした上で、最適なサポートを行います。
一人で抱え込まず、ぜひ私たちにご相談ください。あなたの「こうなりたい」を実現するために、全力でお力になります。
旗の台整体院 院長 飯田直毅


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