便秘

便秘とは

便秘とは、排便が難しくなったり、排便の頻度が減少したりする状態です。一般的には3日以上排便がない場合や、毎日排便があっても残便感や不快感を伴う場合も便秘と考えられます。本来体外に排出すべき便を十分量かつ快適に排出できない状態を指します。

厚生労働省の2022年国民生活基礎調査によると、便秘の有訴者率は全体で3.6%、65歳以上では7.1%となっています。男女別では、男性全体で2.8%、女性全体で4.4%と女性の方が多く便秘に悩んでいます。しかし、便通異常症診療のガイドライン2023によれば、慢性便秘症の有病率はおよそ10〜15%と推定されており、多くの方が症状を抱えながらも医療機関を受診していない可能性があります。

当院では初回のカウンセリング時に、どんな症状で来られた方にも、睡眠や食事、便通の状態などはお聴きしていますが、腰痛や肩こり、生理痛、自律神経失調症などでお悩みの方で、慢性的な便秘でもあるという方は非常に多いです。

便秘を放置すると、様々な健康問題が生じる可能性があります。まず腹部の張りや不快感が慢性化し、日常生活の質が著しく低下します。肌荒れやニキビなどの肌トラブルも増加し、見た目の印象にも影響を与えることがあります。

排便は排尿や発汗、月経などと共に、体内での不要になった毒素を外に出すという非常に重要な機能です。不要になった排せつ物が体内に長い間とどまることで、腐敗したり炎症が起きたりすることで、身体は本来不要なエネルギーを消耗することになります。

排泄ができない状態では、栄養の吸収や消化にも支障が起きるため、身体の回復や成長の土台となる排泄機能をしっかり働けるようにすることは、非常に重要です。

便秘の原因

開院以来、当院には便秘でお困りの方が多数来院されています。

これまでの検査結果、施術経験からはっきりと言えるのは、便秘の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているということです。

便秘の原因として、次のようなものが挙げられます。

便秘はこういった様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の要因が積み重なり、身体の持つ治癒力の限界を超えることで、便秘の症状が現れることになります。

お一人お一人の原因が異なるからこそ、改善のためには詳しい状況の把握と検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦めるのは早いです。一人で抱え込まず、便秘の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

便秘に対して、病院では次のような治療が一般的です。

薬物療法

下剤の長期使用により腸が薬に依存し、自然な排便機能が低下する可能性があります。また、腹痛や下痢などの副作用が出ることもあります。

生活指導

効果が現れるまでに時間がかかり、忙しい現代人には継続が難しいことがあります。また、一般的なアドバイスが個人の体質や生活リズムに合わないこともあります。

専門的検査

大腸内視鏡検査などは身体的・精神的負担が大きく、検査前の腸管洗浄なども必要で、日常生活に支障をきたすことがあります。

便秘を改善するために

まずはお話をじっくりお聴きして、あなたの便秘の原因を、各種検査を通して明らかにしていきます。原因を取り違えていると、一時的に改善を感じたとしても、根本的な解決にはならないからです。

当院は、自律神経の状態と、胃腸など内臓も含めた全身の動きと連動性も検査し、神経伝達、血流という体の機能そのものを高める施術をします。

そして体が楽になり、心にも余裕ができたところで、生活習慣改善と脳の働きの改善を一緒に進めていくことで、生涯通しての生活の質の向上と、あなたの「こうなりたい」の実現を目指します。

当院の特徴

15年以上の施術経験を持ち、便秘の改善を得意とする施術者が、初回検査から毎回の施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

便秘の改善には、症状のある部位だけでなく全身を広く視て、過去の経過から未来の姿まで、長期的に捉える視点が重要です。

だからこそ、身体の細かい変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は初回の検査から毎回の施術まで、専属の施術者が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。どうぞ安心して、私たちにお任せください。

便秘に関するQ&A

便秘は自然に治りますか？

一時的な便秘は生活改善で解消可能ですが、慢性化すると自然治癒が難しくなります。腸の働きを整えるためには、適切なケアと専門家の指導が効果的です。

便秘がある人がやってはいけないことは？

自己判断での下剤乱用は腸機能を低下させます。また、極端な食事制限や水分不足は症状を悪化させるため避けてください。

便秘はどの診療科を受診すべきですか？

2週間以上症状が続く場合や激しい腹痛・血便がある場合は、速やかに消化器科を受診してください。重大な疾患が隠れている可能性があります。

便秘が原因で他の病気になることは？

慢性化すると痔や大腸憩室症のリスクが上昇します。さらに腸内環境悪化が全身の不調（肌荒れ・免疫力低下など）を引き起こすこともあります。

便秘とストレスは関係ありますか？

関係は大きいです。過剰なストレスは自律神経を交感神経優位にして、回復のための副交感神経が十分に働けなくなります。胃腸が働いて消化、吸収、排泄が行われるのは副交感神経の働きが必要なため、ストレスにより便秘になったり慢性化したりすることがあります。

便秘に苦しめられていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

全身バランスと自律神経を整える当院の施術と便秘は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

便秘は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早く、楽に過ごせるようになります。知識と経験のある私たちに、ぜひお任せください。