
院長:飯田お気軽にご相談ください!
朝目が覚めたときから体が重い、仕事中は集中力が続かず、やることが手につかない。こうした症状が続いて、もしかして自律神経失調症ではないか、そして休職すべきなのではないかと悩んでいませんか。実際に、当院にも仕事のストレスと心身の不調で苦しみながら、休職を検討されている方や、休職中の方が多くいらっしゃいます。


この記事では、自律神経失調症で休職を考える前に知ってほしい、重要なポイントと実際の改善事例についてお話しします。是非ご参考ください


会社員の方からよく耳にするのが「朝起きるのがつらい」という訴えです。前夜しっかり寝たはずなのに、朝起きたときから体が重い、だるい、気分も沈んでいる。こうした状態が続くと、出社するのが苦痛になり、仕事のパフォーマンスも低下していきます。このような症状の背景にあるのが、自律神経のバランスの乱れなのです。
自律神経は心拍、呼吸、消化吸収、体温調節といった、自分の意志でコントロールできない生命維持の機能を担っています。活動的になるための交感神経と、休息させるための副交感神経が、状況に応じてバランスよく切り替わることで、私たちは健康な状態を保つことができます。しかし、職場の人間関係、業務のプレッシャー、長時間労働といったストレスが続くと、このバランスが崩れ、様々な不調が現れるのです。
自律神経失調症の症状は多様です。めまいや耳鳴り、関節痛、胃腸の不調、不眠、倦怠感など、複数の症状が同時に起こることもあります。また、理由のない不安に襲われたり、些細なことで怒りを感じたりと、感情の乱れも伴うことがあります。こうした多様な症状のため、病院で検査を受けても「異常なし」と言われることもあり、診断に時間がかかることが多いのです。
多くの人が休職を決める際に、医師の診断書に頼りますが、実は診断書を取得する前に、自分の体がどのような状態にあるのかを科学的に把握することが、今後の改善の方針を大きく左右します。当院では、自律神経測定器を導入して、来院者さんの交感神経と副交感神経の働きの強さ、そのバランスを数値化し、視覚的に理解していただけるようにしています。
実際のところ、同じように「疲れがとれない」「朝起きられない」という症状がある人でも、自律神経の乱れ方は一人ひとり異なるのです。ある人は副交感神経の働きが弱すぎて、夜もしっかり休息できていない状態かもしれません。別の人は交感神経が過剰に働き続けていて、いつも緊張した状態から抜け出せないのかもしれません。自分の体がどういう状態なのかを正確に知ることで、改善のための具体的な方針を立てることができるのです。
会社員時代に不動産営業をしていた私自身も、ストレスで心身に大きな不調を来した経験があります。その時の私は、問題と向き合わず、栄養ドリンクやニンニク注射で一時的にごまかし続けていました。その結果、症状は悪化し、より深刻な不調へと進んでいったのです。もし当時、自分の体がどのような状態にあるのかを客観的に知ることができていたら、もっと早く対処できていたのではないかと今では思います。
ここで、当院で自律神経失調症の症状から回復し、仕事を続けながら改善を実現した方々の事例をご紹介します。これらの事例は、休職が必ずしも唯一の選択肢ではないこと、また適切なサポートと施術によって、働きながら改善することも十分に可能であることを示しています。
一人目は40代の男性会社員です。この方は1年前からめまい、倦怠感、冷え、不眠で悩まれていました。病院の診断では自律神経失調症とのことでしたが、薬の副作用が心配で別の治療法を探していたところ、当院にお越しいただきました。初回の自律神経測定では、副交感神経の働きが非常に弱く、夜間も体が休息できていない状態でした。当院の施術と生活習慣の改善を3ヶ月間実施したところ、めまいと倦怠感が大幅に改善し、朝もスッキリ起きられるようになりました。この方は最終的に、仕事を辞めることなく、月1回のメンテナンス施術で状態を保つことができるようになられました。
二人目は20代の女性会社員です。この方は不眠と感情の起伏の激しさで、仕事が手につかない状態でした。心療内科で軽い抗うつ薬を処方されていましたが、できれば薬に頼らない改善を希望されていました。当院での検査では、ストレスへの抵抗力が極めて低く、心身ともに疲弊している状態でした。本人が仕事を続けたいという意思が強かったため、週2回の施術と、業務量の調整、睡眠時間の確保を並行して行ったところ、2回目施術後から夜眠れるようになり、朝の目覚めも改善しました。現在は月1回のメンテナンスで、安定した状態を保たれています。
一般的に、自律神経失調症で医師から休職を勧められた場合、多くの人は休職を選択します。確かに、十分な休息は自律神経の回復に必要不可欠ですが、その一方で休職そのものがストレスになるケースもあります。仕事を休むことへの罪悪感、経済的な不安、同僚への申し訳なさといった心理的負担が、逆に自律神経をさらに乱してしまうことも珍しくないのです。
病院の治療は主に薬物療法と精神心理療法です。症状を緩和するための抗不安薬や抗うつ薬は、一時的な改善には有効ですが、長期使用は依存性のリスクや副作用の懸念があります。一方、当院の整体アプローチは、自律神経の働き自体を高めることを目的としています。具体的には、脳にアプローチする手技によって、安心と安全を伝える刺激を加えることで、脳が自律神経のバランスを自然に取り戻すように導くのです。


この方法の利点は、自分の体が持つ治る力を引き出すということです。薬による外部からの強制的な作用ではなく、体が本来持つ自己治癒能力を高めることで、より根本的で持続的な改善が期待できます。また、施術を受ける過程で、ご自身が「自分は回復できる」という自信と希望を取り戻すことも、極めて重要な要素なのです。
では、どのような場合に休職が必要で、どのような場合なら働きながら改善できるのでしょうか。当院の経験からお答えするならば、それは自律神経の働きの強さと、本人の回復意欲によって大きく異なります。
自律神経測定で数値が極めて低く、心身がほぼ機能していない状態にあれば、まずは休息に専念することが最優先です。こうした状態では、無理に働き続けると、より深刻な不調へと進展する可能性があるためです。しかし、数値がある程度保たれていて、本人が仕事を続けたいという意思がある場合は、業務量の調整やストレス軽減の工夫と並行して、整体による施術を受けることで、働きながらの改善が期待できます。
重要なのは、一人で判断しないということです。医師の診断、会社の上司や産業医との相談、そして本人の希望や生活環境を総合的に考慮して、その時々に最善の選択をすることが、長期的な回復と人生の充実につながるのです。
もし休職を選択された場合、その期間をどのように過ごすかが、復職後の状態を大きく左右します。多くの人は、休職中は何もしないでひたすら休むべきだと考えますが、実はそれだけでは不十分です。
休職中の理想的な過ごし方は、まず十分な睡眠と栄養をしっかり確保することです。特に睡眠は自律神経の回復に最も重要です。朝日を浴びて、毎日同じ時間に起床する、就寝前のスマートフォンは避ける、軽いストレッチや瞑想などで副交感神経を優位にするといった、生活習慣の改善が効果的です。
次に、定期的な施術を受けることです。休職期間中も週1~2回程度の施術を続けることで、自律神経の働きを高め、身体の回復を加速させることができます。さらに、この期間は心理的なサポートも重要です。当院では、カウンセリングを通じて、職場での悩みや人生の方向性について一緒に考える時間を大切にしています。自分の体が何を必要としているのか、どのような働き方が理想的なのかを整理することで、復職後の不安も軽減されるのです。
当院では、多くの方が仕事を続けながら自律神経失調症を改善されています。その共通点は何かというと、まずは自分の体の状態を正確に理解すること、そして小さな改善を積み重ねていくことです。
施術を受けながら、定期的に自律神経の働きを測定し、どの程度回復しているのかを数値で把握することは、励みになります。また、施術だけでなく、栄養指導や睡眠衛生、ストレス軽減の具体的な方法についても、当院ではきめ細かくサポートしています。


さらに大切なのが、職場の環境です。自律神経失調症の改善には、安心と安全の感覚が不可欠です。上司や同僚に症状について説明し、業務量の調整や休息時間の確保を相談できる環境があるかどうかで、回復の速度は大きく変わってくるのです。
朝から体が重い、仕事が手につかない、疲れが取れない。こうした症状に苦しまれている皆さんへ、伝えたいことがあります。それは「あなたは一人ではない」ということです。
当院には、同じような悩みを抱えながらも、開院以来9万人以上の施術を通じて、多くの方々の改善に立ち会ってきた経験があります。自律神経失調症で休職を決める前に、あるいは休職中に、ぜひ一度当院にご相談ください。客観的な測定と、15年以上の施術経験を持つ施術者による検査、そして一人ひとりに合わせた計画的な施術で、あなたの「こうなりたい」をサポートさせていただきます。
会社員時代に自分自身が心身の不調に苦しんだからこそ、その辛さと不安は誰よりもよく分かります。症状だけを抑えるのではなく、根本的な改善を目指し、あなたが自分らしく人生を楽しめるようになることが、私たちの最大の願いです。
一人で悩まず、いつでも相談してください。皆さんからのご連絡を、心よりお待ちしております。
旗の台整体院 院長 飯田直毅

